Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所公開研究会開催のお知らせ(「多言語話者の言語知識」チーム)
- 日程
- 2025年11月8日(土) 13:00~17:30
- 場所
- 多摩キャンパス 3号館2階3202教室
- 日程
- 2025年11月8日(土) 13:00~17:30
- 場所
- 多摩キャンパス 3号館2階3202教室
- 内容
大学教育における多分野間協働の可能性 ―専門分野と学術ドイツ語とのクロスロード―
【開会】 13時
【第1部 13時05分〜15時30分】
1.専門分野と学術ドイツ語とのクロスロード(趣旨説明)
林 明子 研究員(中央大学文学部教授)大学教育において、各分野の持つ理論的枠組みや方法論を重視しながらも分野を超えた学びを実現できないか。第1部では学術ドイツ語の読みを共通軸とした多分野間協働(言語学・歴史学・文学・ドイツ語教育)の授業実践を、第2部では語学と専門(政治・経済)との連携に関する取り組みを紹介する。具体例を出発点に包括的な学びの可能性を探る。
2.大学教育の多分野間協働
2.1. 専門分野間の協働:実践報告
文学テクストを分析的に読むために <文学-言語学>羽根 礼華 研究員(中央大学文学部教授)
林 明子 研究員学部3、4年生対象の専門科目(文学分野)での文学と言語学の分野間協働による授業実践について報告する。オーストリアの作家イルゼ・アイヒンガーのテクスト1編を教材に仕立て、分野の垣根を超える形での授業展開を試みたプロセスの概略を示した上で、提出物に映し出された学生の捉え方を具体的に示しながら考察する。
歴史の史料を分析的に読むために <歴史学-言語学>
川喜田 敦子 氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)
林 明子 研究員
東京大学の学部3、4年生と大学院生を対象に行った歴史学と言語学の分野間協働による授業実践について報告する。ドイツの想起の文化をテーマとして行われた本授業では、第二次世界大戦終結40周年記念式典のヴァイツゼッカー演説(1985)を史料として取り上げ、歴史学の史料の読み解きに言語学の手法を活かす可能性を探った。
2.2. 専門分野と外国語教育の連携
専門分野の学びを支える読解教育の実践 <言語学-外国語教育>
西出 佳詩子 客員研究員(大阪大学大学院人文学研究科准教授)林 明子 研究員
専門分野と外国語教育の連携の一環として、「専門分野において自立的に活用できる読みのストラテジーの習得」を目指した語学教育における「講読/読解」の授業実践を取り上げる。学生たちが「分析的な読み」をどのように専門分野の学びに活かそうとしているのか、フィードバックやフォローアップインタビューから得たデータをもとに論じる。
2.3. 実践報告に対するコメントとディスカッション
コメンテーター:生駒 美喜 氏(早稲田大学政治経済学術院教授)
縣 公一郎 氏(早稲田大学政治経済学術院教授)
【第2部 15時50分〜16時30分】
3. 早稲田大学政治経済学部におけるドイツ語教育と外国語地域副専攻について
生駒 美喜 氏
縣 公一郎 氏早稲田大学政治経済学部では、長年非公式な形で、ドイツ語で専門(政治経済)を学ぶ授業を展開させてきたが、近年、新たに「外国語地域副専攻」が開設され、外国語を用いて専門領域を学ぶ科目が拡充された。本報告では、外国語地域副専攻設置の背景を振り返り、語学と専門との連携に関する取り組みを紹介する。
【第3部 16時30分〜17時15分】
4.総合討論 多分野間協働をめぐる今後の展望(全体討論)
【閉会】 17時20分
【参加方法】
参加を希望される方は、本フォームに必要事項を記載の上、11月5日までにお申込をお願いします。
申込フォーム申込締切日:11月5日(水)
※ご入力いただいた個人情報は、研究会以外の目的では使用いたしません。
【注意事項】
・構内でのマスクの着用については個人の判断に委ねることが基本となりますが、3密を回避できない場合はマスクの着用を推奨します。
・手洗い手指消毒などの基本的な感染防止対策にご協力ください。
- 参加費
無料
- 企画実施名義
主催:人文研チーム「多言語話者の言語知識」チーム(責任者:若林 茂則 研究員)