Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所公開研究会開催のお知らせ(「英文学と映画」チーム)
- 日程
- 2025年6月28日(土) 14:00~18:30
- 場所
- 茗荷谷キャンパス 3階3E09教室
- 日程
- 2025年6月28日(土) 14:00~18:30
- 場所
- 茗荷谷キャンパス 3階3E09教室
- 内容
報告者1 福西 由実子 研究員(中央大学商学部教授)
テーマ1 ラースロー・トートという寓意 ―『ブルータリスト』における架空の建築家とマルセル・ブロイヤーの越境の軌跡
要 旨1 本発表は、映画『ブルータリスト』(The Brutalist; 2024年)に登場する架空の建築家ラースロー・トートと、実在の建築家マルセル・ブロイヤーを比較し、本作が提示する建築・記憶・亡命の主題を読み解くことを目的とする。トートがブロイヤーの寓意的再構成として機能している可能性を論じつつ、両者に共通する「亡命者のまなざし」と「記憶の空間化」の問題に焦点を当てる。また、映画と建築史の交差点に立ち、ブルータリズムをめぐる再評価の文脈において本作が果たす批評的役割についても明らかにしたい。
報告者2 西 亮太 研究員(中央大学法学部准教授)
テーマ2 ポストコロニアルな寓話としての『第9地区』
要 旨2 ニール・ブロムカンプ監督『第9地区』(District 9; 2009年)は、あまり注目されてこなかった南アフリカ出身(撮影・公開時はカナダ在住)監督の初の長編映画であったにもかかわらず、その斬新なモキュメンタリー的映画手法や広報戦略が話題となり、世界的なヒットを記録した。くわえて、エイリアンとの邂逅を扱うSFアクション映画でありながら、アパルトヘイト期に実際にあった強制移住の事例に材をとりつつ、発表当時の南アフリカの状況にも言及する挑戦的な脚本も高く評価された。本報告では、本作をポストコロニアルな寓話と位置づけるところからはじめ、その意義を検討する。
司 会 宮丸 裕二 研究員(中央大学法学部教授)
【参加方法】
参加を希望される方は、本フォームに必要事項を記載の上、参加申込をお願いします。
申込フォーム申込締切日:6月22日(日)
※ご入力いただいた個人情報は、研究会以外の目的では使用いたしません。【注意事項】
・構内でのマスクの着用については個人の判断に委ねることが基本となりますが、
3密を回避できない場合はマスクの着用を推奨します。
・手洗い手指消毒などの基本的な感染防止対策にご協力ください。
- 参加費
無料
- 企画実施名義
主催:人文研チーム「英文学と映画」チーム(責任者:宮丸 裕二 研究員)