Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所公開研究会開催のお知らせ(「英国モダニズム文学・文化史研究」チームと「英語圏文学におけるグローバル、ローカル、エスニシティ」チーム)

日程
2025年3月23日(日)15:00~18:00
場所
茗荷谷キャンパス 3階3N04会議室
日程
2025年3月23日(日)15:00~18:00
場所
茗荷谷キャンパス 3階3N04会議室
内容

報告者1  Andrew Houwen 氏(東京女子大学准教授)

 

テーマ1  Ezra Pound's Japanese Friends in London and Paris

 

要 旨1  From 1915 to 1923, Pound befriended several Japanese writers and artists in London and Paris during a crucial formative period in his poetic career, when he encountered hokku, nō drama, and kenbu. This paper attempts to trace the development of these friendships and the impact they had on Pound’s oeuvre.

 

使用言語:英語・日本語(通訳なし)

 

 

 

報告者2  真鍋 晶子 氏(滋賀大学教授)

 

テーマ2  「霊媒派」久米民十郎のレイテイズムとエズラ・パウンド、W.B. イェイツ

 

要 旨2  本発表は、久米にとってのパウンドの意味を整理したうえで、この三芸術家の詩学・創作原理が共通し、そこに友情に裏打ちされた芸術(家)コミュニティが存在したことを久米のレイテイズムを巡って検討する。さらに、久米が二人の能楽理解を深めた結果、生まれた新しい演劇が、逆に能楽に新しい世界を拓き、現在にそれが引き継がれ、三者の芸術が未来へ継承されていることを示す。

 

使用言語:日本語

 

 

報告者3  五十殿 利治 氏(筑波大学名誉教授)

 

テーマ3  画家久米民十郎と現代

 

要 旨3  久米民十郎(1893-1923)の絵画は難解な印象を喚起する。みずから「霊媒派」を主張したためでもあるが、彼が接触した同時代の欧米で支持された神智学などの動向を考え合わせるならば、理解の糸口がつかめる。日本の抽象絵画の先駆者である坂田一男は、20年代パリの郊外で家主の老女が霊媒として第一次世界大戦で戦死した夫に呼び掛ける様を目撃して、これを「フランスの迷信」と題して紹介したが、多くの日本人には単なる「迷信」にしか映らない時代に、久米は別の生を生きた。そしてその現代的な意味はなにかという問いは研究者にとって不可避の設問であろう。大作のほとんどが所在不明であるという点で、久米についての評価を下すことに留保をしたいが、それでも、久米の心霊的なものへの関心と探求が、今日、改めて注目されているスピリチュアルな芸術(たとえば、来春日本で展示されるスウェーデンの画家ヒルマ・アフ・フリント)と同時代的であることを指摘し、議論を深めたい。

 

使用言語:日本語

 

【注意事項】
・構内でのマスクの着用については個人の判断に委ねることが基本となりますが、3密を回避できない場合はマスクの着用を推奨します。
・手洗い手指消毒などの基本的な感染防止対策にご協力ください。

 

参加費

無料

参加手続き

事前申込は不要です。

企画実施名義

共催「英国モダニズム文学・文化史研究」チーム(責任者:福西 由実子 研究員)

  「英語圏文学におけるグローバル、ローカル、エスニシティ」チーム(責任者:中村 亨 研究員)