Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「高次脳機能の総合的理解」チーム)

日程
2020年9月18日(木)13:00~14:15
場所
オンライン会議システム(Webex)
日程
2020年9月18日(木)13:00~14:15
場所
オンライン会議システム(Webex)
内容

講 師:   佐藤 弥 氏
      (理化学研究所ロボティクスプロジェクト心理プロセス研究チーム、チームリーダー)

テーマ:  「表情知覚:心理・神経メカニズムと非定型パタン」

要 旨:
表情の知覚は,意識的な表情処理の最初の過程であり,適切な社会的相互作用に不可欠である.
しかし,その心理・神経メカニズムは不明であり,また臨床的な問題についても知見が限られ
ている.本発表では,この問題を調べた我々の一連の研究を紹介する.まず健常若年群を対象
として,視覚探索課題を用いた心理実験を行った.その結果,怒り・喜びの表情を中性表情の
中から見つける反応時間は,逆表情(モーフィングで人工的に作った統制刺激)の場合よりも
短いことが示された.こうした反応時間は,表情を見たときの活性度の評定と対応することも
示された.同様の課題を用いて脳波を計測したところ,怒り・喜びの表情を見たときに200~
400ミリ秒の段階における後方陰性変位が強く起こり,それが検出の反応時間や活性度と対応
することが示された.同様の課題を用いた損傷研究から,怒り・喜びの表情のすばやい検出に
扁桃体が不可欠であることが示された.同様の課題を自閉症スペクトラム障害群・高齢群を
対象として実施したところ,独特の非定型パタンが示された.こうした知見から,表情知覚の
心理・神経メカニズムおよびその非定型なパタンについて示唆が得られる.
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【参加方法】
本公開研究会はWebexイベントで行われます。
参加には事前の参加登録が必要となります。
参加を希望される方は、下記Webページの「登録」をクリックし、
参加登録を行ってください。

https://chuo-u.webex.com/chuo-u/onstage/g.php?MTID=e17b4f54430c0ab3b4e275e84f14f2f46

何かご不明な点がございましたら、
中央大学 研究開発機構 重宗弥生
gemune@tamacc.chuo-u.ac.jp

までご連絡ください。

【注意事項】
・参加にはWebexアプリのダウンロードが必要になります。
・レクチャー中の録音・録画はお控えください。
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企画実施名義

主 催:人文科学研究所 研究会チーム「高次脳機能の総合的理解」