人文科学研究所イベント

人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「アーサー王伝説研究」チーム)

日程
2017年5月27日(土)14:00~17:00
場所
その他 駿河台記念館620号室
講師

講 師:  増山 暁子 氏 (国立音楽大学名誉教授)

内容

テーマ:  イタリアンアルプス伝説の古代王国“ファネス”をしのぶ

要 旨:北伊三千米級の岩山群ドロミーティに、太古の昔ファネスと呼ばれた王国があった。その伝説は、正書法のないラディン語で、語り部による口承の長い叙事詩を介して伝えられてきた。
語り部や長老から収集したその伝説を、1912年K.F.WOLFFが独語で出版した“Dolomiten Sagen”の中で『ファネス王国』としてまとめた。
「初代王と王妃は、クローダ・ロッサの山中でマルモッタ(アルプスの大きなリス)と共に暮らし、コントゥリーネスに築城後も同盟を結んで、代々平和に過ごしてきた。ところが、のちに遠い国から迎えられた王は、大鷲と同盟を結び、次々と隣国を征服していった。
双子の姉ドラシッラ王女は、小人から入手した魔法の弓矢と鎧に守られて無敵の戦士となり、常にファネスを勝利に導いた。しかしファネスを憎む魔王スピーナ・デ・ムルの奸計によって王女は戦死、王国も壊滅する。
マルモッタに育てられた双子の妹ルヤンタは、マルモッタや小人の助けを借りて、王妃、鷲王子、残ったファネス人を地底に逃がす。今もファネスの民は、クローダ・ディ・ベッコ山の地底の大洞窟で眠っているらしい。」
この山奥には幾つもの古代居住跡が存在し、約5300年前の完全装備のミイラや、約7300年前のシャーマンの立派な高地埋葬跡も発見されている。更にファネス伝説と合致する地名や、それらしき遺跡も、何かの存在を感じさせる。

企画実施名義

 

人文科学研究所研究会チームアーサー王伝説研究」