人文科学研究所イベント

人文科学研究所公開研究会開催のお知らせ

日程
2015年3月29日(日)14:00~17:00
場所
その他 中央大学駿河台記念館 360号室
講師
柿木  伸之氏(広島市立大学准教授)
石田  麻子氏(昭和音楽大学教授)
特別ゲスト 細川  俊夫氏(作曲家)
内容
シンポジウム「《リアの物語》から考える――日本での現代オペラ上演の現状と課題」
第一部:講演
柿木 伸之 広島から現代のオペラを創るために──細川俊夫《リアの物語》広島初演の成果と課題
石田 麻子 オペラ公演にみる「公」と「民」の役割――日本のオペラ制作における広島アステールプラザの位置
第二部:ディスカッション(司会:森岡 実穂研究員)
特別ゲスト:細川 俊夫(作曲家)
 概要
本年1月30日、2月1日に細川俊夫のオペラ《リアの物語》が広島で上演された。日本では東京ですら、第二次世界大戦以降に書かれたオペラの上演は多くはない。観客の要望や、それを反映した集客の問題、また演奏上の困難などがその理由として挙げられる。だが、今回主催者のひろしまオペラ・音楽推進委員会は、地元の人的資源を最大限に活用し、また積極的に観客を育てることを通じて、この20世紀末に書かれた名作を高い水準で上演し、二日間の公演をほぼ満席とした。「東京でも難しい」ことがなぜ広島では可能なのか。日本全国で、オペラ上演の幅を拡げ、より豊かな音楽体験を可能とするために、いまどのようなことを考え行動すべきか、今回の《リアの物語》上演から多くを学んでみたい。
前半は、今回の《リアの物語》「上演」を立体的に検討する、柿木伸之氏と石田麻子氏による講演である。
柿木伸之氏からは、十年間ひろしまオペラ・音楽推進委員会の委員を務めてきた視点から、今回の《リアの物語》を可能にしてきたこれまでの活動、地域の音楽家との連携、聴衆の「新しい耳」への啓発などについて詳しいご報告をいただく。
日本全国のオペラ団体、そしてオペラ上演に関する歴史と現状に精通している石田麻子氏は、日本そして世界という大きな「外部」の視点から、ひろしまオペラルネサンスのあり方を一例として、日本のオペラ公演制作における「公」「民」それぞれの役割の変遷を考察する。
後半のディスカッションでは、柿木・石田両氏に加えて、《リアの物語》ほか自作オペラが世界各国の劇場で上演される作曲家細川俊夫氏をゲストに迎え、今回の公演から見る日本のオペラ界、その世界とのかかわり、今後の展望などについて議論を深めていく。日本で、そして日本から、現代のオペラを──「名曲路線」を越えて──創っていく上での課題を明らかにし、その可能性を世界的な視野の中で考える場としたい。
主 催:人文科学研究所研究会チーム「芸術と批評」

 *資料準備数の把握のため、ご出席いただける方はできる限り事前にメールでご一報くださいませ。
( 幹事・森岡実穂 morioka[アットマーク]tamacc.chuo-u.ac.jp )
多くの皆さまのご参加をお待ち申し上げます。