日本比較法研究所
第5回シンポジウム
日本比較法研究所 第5回シンポジウム
1.趣旨
本研究所は、今回、「企業の活動に関する法規制」という統一テーマの下に国際シンポジウムを開催することにいたしました。
企業の活動を巡る法規制の問題は、企業が社会において大きな影響力を持つようになって以降、各国とも重要な課題として位置づけ様々な検討を加えてきております。例えば、米国における大和銀行の問題や、エンロン事件を契機として、不正な企業活動による悪影響を予防し、是正する、有効な規制のあり方が模索され、実験されてきています。翻って、わが国においても、会社法、金融商品取引法、刑事法、その他の法改正や法の制定を通して、この問題への適切な対処方法、解決策の検討が喫緊の重要課題となってきております。
このような観点から、①会社法、金融商品取引法等の観点からの、企業活動・企業統治(コーポレイト・ガバナンス)に関する規律のあり方と、②刑事法、行政法の観点からの、企業活動に関する規律のあり方という2つの側面から、企業活動の規制に関する各国の状況をおよび問題点を明らかにし、それらを比較法的に検討することによって、これからの企業活動にとって意味のある規制を見出すための契機としたいと考える次第です。
2.プログラム
日時:2007年8月4日(土)~5日(日)
場所:中央大学駿河台記念館 281号室
主催:日本比較法研究所(中央大学)
後援:中央大学法曹会
統一テーマ:「企業の活動に関する法規制」
8月4日 (第1日目) |
テーマ「会社法・資本市場法の視点から見た企業活動規制」〔281号室〕 【司会】大杉謙一所員 |
09:30 | 受付 |
10:00 | 開会の辞 丸山秀平 日本比較法研究所所長 |
10:10 | 日程の説明 【司会者】大杉謙一所員 |
10:15 | 第1報告 アメリカにおける状況 【報告者】リサ・アレクサンダー (ウィスコンシン州立大学 ロースクール助教授) |
10:45 | 第1報告コメンテーター 大杉謙一所員 |
11:00 | 第2報告 ドイツにおける状況 【報告者】ウヴェ・シュナイダー (ダルムシュタット大学正教授) |
11:30 | 第2報告コメンテーター 丸山秀平所員 |
11:45 | 昼休み |
13:00 | 第3報告 フランスにおける状況 【報告者】ミシェル・ストルク (ストラスブール大学教授) |
13:30 | 第3報告コメンテーター 豊岳信昭所員 |
13:45 | 第4報告 オーストラリアにおける状況 【報告者】スティーブン・ボトムリー (オーストラリア国立大学ロースクール教授) |
14:15 | 第4報告コメンテーター 伊藤壽英所員 |
14:30 | 第5報告 日本における状況 【報告者】大杉謙一所員 |
15:00 | コーヒーブレーク |
15:20 | コメント 企業実務の観点から 【コメンテーター】辺見紀男弁護士 (第一東京弁護士会所属) |
15:45 | パネルディスカッション -コーポレイト・ガバナンスの将来展望- 丸山・大杉・豊岳・伊藤各所員および外国からの参加者 (補助通訳:植野妙実子所員、小宮靖毅明治学院大学准教授) |
17:00 | 第1日目 終了 |
8月5日 (第2日目) |
テーマ「-企業活動の規律- 刑事・行政上の観点を中心に」〔281号室〕 【司会】柳川重規所員 |
09:30 | 受付 |
10:00 | 第1報告 企業活動に関するガバナンスの概念 【報告者】渥美東洋 (中央大学名誉教授・京都産業大学教授) |
10:50 | 第2報告 アメリカにおける状況 【報告者】アンドリュー・ワイスマン (フォーダム大学客員教授)※来日キャンセル |
11:40 | 昼休み |
13:00 | 第3報告 イギリスにおける状況 【報告者】ジェイン・アシュトレイ (イギリス重大不正犯罪捜査局捜査官(検事)) |
13:50 | 第4報告 オーストラリアにおける状況 【報告者】シェーン・カーン (オーストラリア検察庁商事犯罪訴追部局上級副局長) |
14:40 | 第5報告 韓国における状況 【報告者】廬 明善 (成均館大学法学部教授) |
15:30 | コーヒーブレーク |
15:45 | パネルディスカッション(各報告に対するコメントを含む) (補助通訳:堤和道所員、宮島里史桐蔭横浜大学教授) |
16:45 | 総括コメント 中野目善則所員 |
17:00 | 閉会の辞 中野目善則所員 |
18:00 | 懇親会 〔610号室〕 |
20:00 | 全日程終了 |
3.懇親会
日時:2007年8月5日(日) 18:00~
場所:中央大学駿河台記念館 610号室