理工学部准教授の石井 慶子 (精密機械工学科)は、自律駆動・蓄熱・可視化を統合した多機能熱輸送流体の創成に向けて、研究開発を行っています。
この技術を、2025年8月21日(木)・22日(金)に東京ビッグサイトで開催された国内最大規模の産学連携マッチングイベント「大学見本市2025~イノベーション・ジャパン」の中央大学ブースで紹介しました。同イベントには、2日間・延べ14,208名が来場し、中央大学ブースにも多くの方が足を止められました。
出展用に作成した技術PR動画は、現在、中央大学公式YouTubeチャンネルで公開しています。

大学見本市2025~イノベーション・ジャパンの会場の様子。
【技術PR動画】中央大学 石井慶子/C-12「自律駆動・蓄熱・可視化を統合した多機能熱輸送流体の創成」
また、「多機能磁性カプセル冷媒による自励駆動冷却装置の開発」をテーマに2023年度科学技術研究助成を受けたスズキ財団が発行する広報誌「やらまいか」Vol.28(2025年10月発行)にも、研究の取り組みが紹介されました。
ぜひ、ご一読ください。
■技術概要
本技術は、「蓄熱」「運搬」「可視化」「放熱制御」の機能を統合した革新的な多機能熱輸送流体を創出します。磁性粒子と蓄熱材を封入したマイクロカプセルを開発し、流体内で高熱伝導率・分散安定性・自律駆動性を実現します。さらに、蛍光標識により流動・温度場の可視化を可能にします。従来の磁性流体や相変化エマルジョンが抱えていた沈降・過冷却・可視化困難などの課題を克服し、脱炭素社会に向けた次世代熱マネジメント技術として高い優位性を有します。
■想定される活用事例
本技術は、データセンターの冷却負荷低減、ウェアラブル機器のパッシブ冷却、宇宙機器の動力不要冷却などに活用できます。省電力化と排熱再利用を促進し、冷却分野におけるCO₂排出量を大幅に削減する効果が期待されます。世界の冷却市場は数十兆円規模に達しており、本技術は省エネ型熱管理システムの基盤として、脱炭素社会に大きく貢献できると考えます。
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