研究

理工学部教授 山村 寛:水中のPFAS完全無害化達成に向けた技術開発に産学連携体制で挑む~2025年度NEDO先導研究プログラムに採択~

【概 要】

 学校法人中央大学は、国立大学法人東京科学大学、国立大学法人金沢大学、株式会社明電舎と共同で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「NEDO先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラム」における研究開発課題「PFAS 分解・無害化のための技術開発」に技術提案し、採択されました。提案したテーマは、「PFAS自己濃縮型回転円板プラズマ分解装置・検出装置の開発」です。本先導研究の実施期間は、2025年5月から最大3年を予定しており、PFAS*)の分解・無害化による環境負荷の低減やフッ素資源の循環に向けた要素技術開発を行います。 

*)PFAS(Perfluoroalkyl and Polyfluoroalkyl substances、ピーファス)
ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物の総称で、主に炭素(C)とフッ素(F)から構成される化合物群。化学的に極めて安定しており、耐熱性や撥水性などに優れている。水や油を弾くなどの性質を活かして、さまざまな製品に用いられている。


 詳細は、大学ホームページの「プレスリリース」をご覧ください。

【山村 寛教授のコメント】
 フッ素化学産業や半導体産業は、日本経済と安全保障を支える非常に重要な産業です。フッ素化学と共に発展する社会を形成するためにも、廃水中のPFAS分解は必須の技術となります。
我々の研究グループでは、PFASの分解率、分解効率の面で世界一を目指して、産官学が協力して革新的イノベーションを推進していきます。
 「中央大学の社会連携と社会貢献に関する理念」に関する当面の方針
  https://www.chuo-u.ac.jp/usr/idea/

 山村教授の研究内容について興味をお持ちの方は、下記もご覧ください。