研究

経済学部・佐々木創教授の記事が共同通信社グループNNAの特集「描く循環型経済・つなぐ未来」で配信されました。

2019年11月25日

 経済学部の協定校であるタイ・チュラロンコン大学・経済学部にて在外研究中の佐々木創教授(注1)のインタビュー記事が、共同通信グループでアジアの経済・ビジネス情報を配信する「株式会社NNA」より配信されました。

 

【循環型経済】輸入規制、阻む資源再利用 中央大・佐々木教授に聞く(上)(2019年11月21日公開)

※現在無料公開中のため、どなたでもご覧いただけます。

【循環型経済】産廃管理、潜在リスク要因に 中央大・佐々木教授に聞く(下)(2019年11月22日公開)

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 どちらの記事も執行能力の問題に着眼し、「輸入規制、阻む資源再利用(上)」では、タイにおける廃プラスチック・電子廃棄物の輸入規制によって、佐々木教授が昨年に指摘した通り(注2)、適正な企業の事業機会を奪う「悪貨は良貨を駆逐する」市場が形成されたことが報告されております。

「産廃管理、潜在リスク要因に(下)」では、家庭ゴミでは回収業者や埋め立て場の運営業者の利権構造の見直し、産業廃棄物では排出者責任の強化とマネジメント層の関与の必要性について言及しています。

廃プラスチック問題に関連して、国際的に注目されているタイの海洋プラスチック対策の課題に対しては、科学的根拠に基づいた費用対効果の高い政策が必要であり、佐々木教授が参画予定の「地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)」で貢献したいと述べられております(注3)。

 

(注1)「在外研究で「宝」探し:研究成果の社会還元を再考する」

(注2)「タイにおける中国・廃棄物輸入規制の影響:廃プラ輸入急増と対策」

(注3)「もつれたマリンプラスチックごみ問題をタイで考える」