理工学研究所

国際交流・公開研究セミナー Exploring electroanalytical chemistry at liquid-liquid interfaces を開催しました

2019年09月06日

 Prof. Damien Arraign (Australia,Curtin university)に、液液界面を利用した電気分析手法の原理と応用について、基礎となる液液界面でのイオン・物質移動の熱力学的考察とinterface between two immiscible electrolyte solutions (ITIES))での電気分析に関してご講演いただきました。

国際交流・公開研究セミナー "Exploring electroanalytical chemistry at liquid-liquid interfaces"(液液界面を利用したイオンやタンパク質などの電気分析化学)
【日 時】2019年9月6日(金)15:00-16:40
【場 所】中央大学後楽園キャンパス 3号館9階3907号室
【講演者】Prof. Damien Arraign (Curtin University, Perth, Australia)
【主 催】中央大学理工学研究所(担当:理工学部応用化学科 芳賀正明教授)
【概 要】 幕張で開催された JASIS 2019 の RSC Tokyo International  Conference で基調講演をされた Prof. Damien Arraign (Curtin University, Perth, Australia) に中央大で講演いただきました。講演内容は、液液界面でのイオン・物質移動のネルンスト式に基づいた熱力学的考察から始まり、帯電したイオンやタンパク質が界面を移動する過程を電流として検出する電気分析化学の原理およびそれを分析に利用する場合の高感度化へのナノ加工の応用について、最近の研究成果を紹介いただきました。講演後には、多くの質問があり、それらに答えていただく中で研究内容についてさらに理解を深めることができました。学生からの質問にも丁寧に答えてくださいました。
 Prof. Arraign は英国化学会の学術雑誌 Analyst の associate editor を勤められており、今回が初来日にも関わらず、中央大で講演していただけたのは幸運でした。また、講演会後に教職員との懇親の場が持てたことで研究面だけではなく、今後の人的交流などの点からオーストラリアパースにあるカーテン大と中央大との関係が深まることが期待できます。