理工学研究所

理工学部教授 小松 晃之:イヌ用人工血液に関する研究成果をプレスリリース

2015年10月20日

理工学部教授(応用化学科)小松 晃之らの開発した「イヌ用人工血液」に関する研究成果をプレスリリースしました。

イヌ用人工血液を開発 =輸血液の確保に悩む動物医療に新たな光=

ペット超大国の日本では、大量出血した動物や貧血の動物を治療するための“輸血”の頻度も年々増加傾向にありますが、動物医療の現場では未だ十分な体制が整っていないのが現状です。
小松らの研究グループは、酸素輸送タンパク質であるヘモグロビンを遺伝子組換えイヌ血清アルブミンで包み込んだ構造の(ヘモグロビン-遺伝子組換えイヌ血清アルブミン)クラスター(製剤名:ヘモアクト-C™)を合成し、それがイヌ用人工酸素運搬体(赤血球代替物)として機能することを明らかにしました。動物医療の現場が抱える深刻な“輸血液確保”の問題を一気に解決する革新的発明であり、動物の輸血療法に大きな貢献をもたらすものと期待されます。
 

本研究成果は10月22~23日にかけて熊本大学で開催される「第22回日本血液代替物学会年次大会」で発表されます。

 

ご興味をお持ちの方は以下のリンク先をご覧ください。