人文科学研究所
2026年度
外国人研究者受入一覧と講演会等の記録
| 2026年度 | ||||||
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| フリガナ・漢字氏名 | 所属 | 国名 | 受入区分 | 受入期間 | 講演日 | 講演タイトル |
| Ud Deen,Kamil | Professor, Department of Linguistics, University of Hawaii at Manoa | アメリカ | 2群 | 2026年9月17日(木)~2026年9月27日(日) | 2026年9月23日(水) | Referentil Expressions in Sanish and Japanese Heritage Japanese |
Ud Deen,Kamil 氏の講演会
開催日:2026年9月23日(水)
場所:多摩キャンパス3号館3453号室
講師:Ud Deen,Kamil 氏 (Professor, Department of Linguistics, University of Hawaii at Manoa)
テーマ:Referentil Expressions in Sanish and Japanese Heritage Japanese
企画:研究会チーム「言語知識の獲得と使用」
スペイン語と日本語において、文の主語に表れる指示表現としては, 顕在的主語(音声として発音される代名詞 he, she, 私や固有名詞)と非顕在的主語(空主語とよばれ, 音声化されないゼロ代名詞や主語の省略など)がある。本講演では,米国に在住し英語を日常的に使用するスペイン語と日本語の継承語話者が、この2種類の選択を母語話者と同様に使い分けることができるのか, という研究課題の下に実施された研究について、その概要、結果の分析、考察が行われた。まず、英語とスペイン語・日本語を比較すると、相違点がある。文脈上、すでに話題に上がっている人やモノに言及する場合、英語では主語の省略(非顕在的主語の使用)は非文法的であるが、日本語とスペイン語では、空主語がより自然であり、母語話者にも選択されると考えられる。また3つの言語の共通点として、固有名詞を繰り返し使用することは文法的に許容されるが、語用的には不自然である点も考慮された。調査では、継承語話者の言語背景調査と当該言語の熟達度を測るテストに加え、容認度判断タスクが実施された。その結果、スペイン語と日本語の継承語話者は、それぞれの言語の母語話者と概ね同様な判断をしたことが示された。すなわち、継承語話者であっても、英語の影響を受けることなく、空主語と代名詞の使用の判断ができるということである。学部生・大学院生・他大学の研究者など総勢75名ほどの参加者があったが、みな熱心に拝聴し、講義に関しての活発な質疑応答もあり、実りある公開講演会であった。
