研究推進支援本部

イノベーション・ジャパン2015~大学見本市&ビジネスマッチング~に、 5件の研究成果を出展します

2015年07月30日

下記の日時・場所にて、「イノベーション・ジャパン2015 ~大学見本市&ビジネスマッチング~」が開催されます。

日時:8月27日(木) 9:30~17:30
     28日(金)10:00~17:00
主催:科学技術振興機構(JST)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

場所:東京ビッグサイト

入場料:無料

イノベーション・ジャパンは、大学等の研究成果を社会に還元するきっかけの場として毎年2万人以上の企業関係者が来場する、日本最大の産学マッチングイベントです。厳しい審査の結果、本学からは、5件(情報通信 1件、医療2件、ライフサイエンス2件)の研究成果が採択され、出展することとなりました。
当日は、教職員および実際に研究を担当している学生が説明にあたります。
イノベーション・ジャパンにお越しの際は、ぜひ中央大学のブースへお立ち寄りください。

 

《情報通信》移動ロボットによる人物追跡技術  理工学部教授 梅田和昇

ステレオカメラを用いて特定の人物を追跡するロボットの研究を行っています。追跡の方法としては、視差画像により計測環境に存在する人物領域の候補を抽出します。人物の候補の中から色情報と位置情報を用いて、追跡対象の人を判別します。照明変動により色情報の信頼度が下がるときには、位置情報に重みを置く工夫をしています。このシステムにより、人に代わる荷物運搬や見守り等への展開を目指しています。

リンク:知的計測システム研究室

http://www.mech.chuo-u.ac.jp/umedalab/

 

《医療》柔軟・軽量なロボットスーツ -パワーグローブと無呼吸症治療器具-  理工学部准教授 諸麥俊司

柔軟な素材で構成され、快適に長時間装着して使用することのできるロボットスーツの開発に取り組んでいます。今回は電動式パワーグローブと空気圧駆動式の睡眠時無呼吸症候群(SAS)治療器具の二つを紹介します。パワーグローブは手指麻痺者の指運動を実現する軽量・コンパクトな電動式手袋であり、SAS治療器具は睡眠時に異常呼吸を検知すると自動的に頭部姿勢を変更して気道開通を図る着衣型器具です。

リンク:中央大学研究者情報データーベ―ス

https://ir.c.chuo-u.ac.jp/researcher/profile/00015438.html

《医療》内視鏡用の頭部装着不要な多人数随意視点大型3D表示  理工学部教授 鈴木 寿

卓越した臨場感を創り出す医用画像先端技術を紹介します。国立がん研究センターとの共同研究下で、左右画像から奥行画像すなわち3Dデータを得るために独自開発したDP照合アルゴリズムを用いて、実際の手術の様子が記録された動画を、大型の3Dディスプレイ上に表示します。2013年の出展では、対角長が42インチの9視点表示であったのに対し、今回は対角長が1.5倍強の64.5インチかつ視点数が3倍強の28視点もの大型ディスプレイ上に表示していること、また、DP照合アルゴリズムを進歩させたことから、奥行を伴う視認性が増し臨場感が劇的に向上しました。また、内視鏡用途を意識し、内視鏡部品を40年以上製造している金子製作との共同研究下で開発中のディジタル・ステレオ内視鏡も展示します。

リンク:知能・情報制御研究室

https://sites.google.com/site/cyberneticslaboratory/home

《ライフサイエンス》 人工酸素キャリアー“HemoAct™”  理工学部教授 小松 晃之

生体内で酸素輸送のできる新しい人工酸素キャリアーとして、ヘモグロビンの分子表面にヒト血清アルブミンを結合した(ヘモグロビン-アルブミン)クラスター『HemoAct™』を開発しました。この物質は生理条件下で酸素を安定に結合できるので、赤血球代替物(組織への酸素輸送)や酸素治療薬(虚血部位への酸素供給)としての応用が期待されています。合成法は簡便で、収率は高く、特殊な製造装置も必要ありません。さらに、分子構造は明確、酸素輸送能力は高く、酸素親和性は調節可能、血液適合性が高いことも実証されています。生体内では血漿タンパク質として認識されるため、副作用はありません。 

   リンク:生命無機化学・小松研究室

http://www.chem.chuo-u.ac.jp/~komatsu-lab/

《ライフサイエンス》 蛋白立体構造予測ソフトFAMSによるインシリコ創薬 理工学部准教授 岩舘満雄

蛋白質立体構造を予測するソフトウェアFAMSを用いて、アミノ酸配列から蛋白質の立体構造を予測する医術を保有し、世界的なコンテストでも上位の成績を確保してきました。さらに、そのノウハウを拡張し、構造予測し蛋白質に結合する化合物を探索するソフトウェアchooseLDを開発しました。FAMSとchooseLDを用いて予測した自己免疫疾患・食道上皮癌・PTSD由来の心臓病の治療薬候補について発表します。

リンク:生命分子設計学研究室

http://www.bio.chuo-u.ac.jp/iwadate/

詳細は以下のリンク先をご覧ください。

リンク:イノベーション・ジャパン2015~大学見本市&ビジネスマッチング~

http://www.ij2015.com/