2024年11月13日(水)にボッシュ株式会社が主催した若手人材育成イベント「CiFT」において、中央大学理工学部教授/ELSIセンター委員の加藤 俊一 教授が「Responsible AI for a Human-Centric Future: Insights from Cognitive Diversity」と題した講演を行いました。
ボッシュ株式会社が10年継続している本イベントは、普段の業務で出会うことのない他業種の交流を通して、 若手人材が視野を大きく広げてキャリアに活かしてもらうことを目的としています。例年の開催では、3日間に渡って、異なる業種の国際色豊かなメンバーが混合チームを結成し、議論も発表も英語で行いながら社会課題解決のアイデアをプレゼン形式で競い合っています。
本年度のテーマ「Creating a society with fairness and justice under society 5.0」の一環として加藤教授は、最新の認知多様性に関する研究事例の紹介、生成AIのベンダーや質問言語による出力内容の違いやバイアスについての課題、生成AIからの情報がヒトの認知に与える影響等について広く説明を行いました。参加者からは、「AIのバイアスについて実際に考えることができた」、「マジョリティの言語や文化がデータに影響し、出力が影響してしまうことの問題提起について考えるきっかけとなった」等の感想があるだけでなく、データの量が少ないことで存在を消されがちなマイノリティのためのデータベースによる社会課題解決のアイデアの提案もなされました。
ELSIセンターがミッションと掲げる人材育成に関する活動の一つとして、今後も産官学連携に取り組んで参ります。
ボッシュ株式会社
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※中央大学ELSIセンターで行なっている社会連携のための「ELSIコミュニティ」では、新規加入機関を募集しています。
加入を希望される企業等は、研究支援室(後楽園キャンパス)の「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。