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2019年05月15日

公開研究会「“「国際政治学」は終わったのか”をめぐって―ポスト・ウェストファリア・レジーム構築途上としての<一帯一路>―」開催報告(社会科学研究所)

 2019年3月20日(水)、中央大学駿河台記念館にて下記の公開研究会を開催しました。

【日     時】  2019年3月20日(水) 15:00~17:30

【場     所】  中央大学駿河台記念館600号室

【主     催】  中央大学社会科学研究所 研究チーム「国際関係の理論と実際」(幹事:星野 智)

【開催テーマ】  “「国際政治学」は終わったのか”をめぐって―ポスト・ウェストファリア・

          レジーム構築途上としての<一帯一路>―

【報 告 者】  鈴木 規夫 氏(愛知大学国際コミュニケーション学部教授)

 

【報 告 要 旨】 

はじめに報告者は、近代日本における国際政治学の形成と融解をめぐる物語は如何にして記述可能かという問題設定を行い、酒井哲也氏の『近代日本の国際秩序論』を手がかりに日本における国際政治学の形成について論じた。続いて、葛谷彩・芝崎厚士編『「国際政治学」は終わったのか―日本からの応答』を参照しながら、国際関係論、パワーポリティクス論、リフレクシビズム、英国学派、ガイア仮設等を紹介し、国際政治学の終わりという問題設定に対する応答について言及した。
 

報告者は、こうした西欧中心の国際政治学の問題を提起しながら、次に、近代中国の国際秩序論の検証の必要性と<一帯一路>構想を検討する。その内容は、<一帯一路>構想の生成、日本の「中国研究」プロパーの人びとは何をどのように思考するのか、世界政治の構造変動の意味、世界秩序と規範の解体構築、<一帯一路>構想の思想的基盤とその性格―社会主義の構築などであった。報告者の問題関心は、西欧中心の国際政治学理論が中国あるいはアジアの台頭によって転換を迫られているというところにあるように思われる。

(主催チーム記)