2026年4月21日に発行された『ディスカッションペーパー』No.425を学術リポジトリで全文公開いたしました。
論文名:国勢調査と社会生活基本調査を用いたデータリンケージの取り組み状況について
執筆者:伊藤 伸介研究員(中央大学経済学部)、村田 磨理子客員研究員((公財)統計情報研究開発センター主任研究員)、滝澤 有美((公財)統計情報研究開発センター主任研究員)、林田実(熊本学園大学教授)
キーワード:データリンケージ、国勢調査、社会生活基本調査、統計的照合、調査区対応表、調査区マッチングキー、精度検証
要 旨:
本稿は、公的統計ミクロデータを中心としたデータリンケージの方法論を追究することを指向している。本研究では、公的統計におけるデータリンケージの精度検証を行うために、四国地方を対象にして、令和2年国勢調査と令和3年社会生活基本調査の世帯員レベルのデータリンケージに関する実証実験を行い、調査区対応表から編成された調査区マッチングキーの有無による統計的照合の程度を比較・検討した。その結果、地域情報としての調査区マッチングキーを統計的照合における追加的な変数と設定した上で、「1対1でマッチングした」割合が、市区町村コードを用いるが、調査区マッチングキーを使用しなかった場合と比較して、約63%上昇することが明らかになった。このことは、調査区対応表が、データリンケージの精度に大きく寄与したことを意味している。