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2018年09月10日

2018年9月10日開催 公開研究会開催報告 (食農連携研究会)

2018年9月10日(月) 公開研究会を開催しました。

【全体テーマ】 食農連携による地域活性化戦略

 

 第1報告「地域創生のデザイン」

      山﨑 朗 氏(中央大学経済学部)

 第2報告「地理的表示(GI)の登録効果と価値創出」

      木村 純子 氏(法政大学経営学部)

 第3報告「加工・業務用野菜サプライチェーンの構築と食農連携の展開方向」

      小林 茂典 氏(農林水産政策研究所)

 

【日   時】   2018年9月10日(月)13:00~16:35

【場   所】   多摩キャンパス2号館4階 研究所会議室4

【要 旨】

 

第1報告「地域創生のデザイン」(山﨑報告)では、地域創生の課題として、第1に人口自然減社会への対応、第2に土地利用展開を挙げ、それを解決するために、①都市・地域のリ・デザイン(コンパクト化、シュリンキング等)、②地域のイノベーション力(エコシステム、産業クラスター等の活用)、③地域のグローバリゼーション(外国人材、インバウンド等)、④プレミアムな地域創生(富裕層向けの市場開拓)について統計や実例を分析し、地域創生のあり方を示した。

 

第2報告「地理的表示(GI)の登録効果と価値創出」(木村報告)では、日欧EPAによって競争が激化するなかで、地理的表示(GI)への取り組みが産品の品質を保証するうえで重要な戦略となりうることを示し、EUおよび日本の事例分析を行った。GI登録は地域ブランド構築の契機となり、関連主体の協力関係に基づく組織体制作りと地元住民の巻き込みが重要であることが示された。

 

第3報告「加工・業務用野菜サプライチェーンの構築と食農連携の展開方向」(小林報告)では、食の外部化の進行を背景に、近年需要が高まっている加工・業務用野菜の動向分析を行った。加工・業務用野菜の安定供給を図るためには、水田利用(転作・裏作)等による新たな産地形成と物流機能の一層の活用と中間事業者による調整(産地リレー出荷の調整等)が重要であることが指摘された。