Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「東方思想の発展と交錯」チーム)

日程
2023年3月17日(金)13:30~17:00
場所
多摩キャンパス 2号館4階 研究所会議室4及びオンライン会議システム(Webex)のハイブリット形式
日程
2023年3月17日(金)13:30~17:00
場所
多摩キャンパス 2号館4階 研究所会議室4及びオンライン会議システム(Webex)のハイブリット形式
内容

報告者1: 諫早 庸一 客員研究員(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター助教)

テーマ : 「モンゴル支配期イランにおける中国暦の導入」

要 旨 : 「天文対話」と言えばガリレオ・ガリレイ(15641642年)の著作と、そこで為される天動説と地動説との「対話」があまりにも有名である。しかし、この「対話」は——少なくともニコラウス・コペルニクス(14731543年)の時代において——あくまで幾何天文学という西方ユーラシアのパラダイムの枠内での「対話」であった。しかし、それに先立つこと350年あまり、モンゴル帝国期(12061368年)のイランでムスリムの博学者ナスィール・アッ=ディーン・トゥースィー(120174年)と「キタイの賢人」として史料に現れる傅孟質によって行われた「対話」は、前者の幾何天文学と後者の計量天文学という、それぞれに寄って立つパラダイムを異にした者同士の「対話」であった。この「天文対話」は如何にして起こり、何をもたらしたのか。当時のペルシア語史料と漢語史料を重ね合わせることで、もうひとつの「天文対話」の実相に迫る。

 

報告者2 : 水上 雅晴 研究員(中央大学文学部教授)

テーマ  : 「近世ヨーロッパにおける中国思想受容状況の概観」

要 旨  : 近年、「世界哲学」という思想史の新しい捉え方が打ち出され、西洋思想に対する東洋思想の影響という問題に対する関心が高まりつつある。そこでこのテーマに関する研究の発展を見すえ、在華イエズス会士の著作や報告が啓蒙期思想家たちに与えた影響に関するこれまでの研究状況を整理して報告する。

 

報告者3 :尾形 弘紀 客員研究員(中央大学文学部兼任講師)

テーマ  :「『河羨録』の観天望気に見る〈カタチ〉の思想」

要 旨  : 日本の前近代の「観天望気」、すなわち空の何らかの変調から天候変化の予知を行うことにおいては、空の景物への独特の見方があったように思われる。これを本発表では仮に「カタチの思想」と名付け、その特質を江戸中期の釣りの指南書である『河羨録』、または幸田露伴の考証随筆のうちに探ってみたい。


【参加方法】

一般の方のご参加は、オンライン参加のみとなりますので、ご了承ください。

ご希望の方は、3月15日(水)17:00までに

件名:3/17(金)公開研究会オンライン参加申し込み

内容:・氏 名

   ・ご所属、ご身分

   ・メールアドレス

   を記載し、水上研究員<mmizukami001m☆g.chuo-u.ac.jp>までご連絡ください。

   ※☆を@に変更してから送信してください。

   ※メールアドレスがgメールに変更となりました。

 

【注意事項】
・スマホ、タブレットで参加にはWebexアプリのダウンロードが必要になります。
・レクチャー中の録音・録画はお控えください。

<対面参加の注意事項>
・体調が優れない場合は参加を中止してください。 
・構内または研究会参加時は、十分な身体的距離(真正面を避け、1~2mの距離)の確保に努めてください。
・学内の滞在時間は最小限に止めてください。
・構内ではマスクを着用の上、こまめに流水と石けんを使用して丁寧に手洗いをするよう努めてください。  

 

参加費

無料

企画実施名義

主催:中央大学人文科学研究所「東方思想の発展と交錯」チーム