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電気電子情報通信工学科

1.電気電子情報通信工学科における教育上の目的

本学科は、高度情報化社会における基盤技術である電気・電子・情報通信という幅広い分野を網羅しています。基礎に重点を置きながら最先端の理論と技術を含む教育・研究を実践し、今後の社会の発展に貢献する研究者・技術者または教育者を育てることを教育目標としています。

2.電気電子情報通信工学科における卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)

  1. (1)電気電子情報通信工学科において養成する人材像
    実践を通して、電気電子情報通信分野の知識と能力をより広くより深く充実することを常に心がけ、最新の持てる知識と能力を駆使し、協働的環境のなかで創発力を発揮し、先導的に活動できる人材を養成します。 卒業生は、経験を積むことにより、各専門分野において、あるいは幾つかの分野を統合した新分野において、資格を取得した高級技術者や、国際的に活躍する技術者や研究者になり、指導的役割を果たすものと期待されます。また、本学科カリキュラムによって提供される基礎的知識は、高度情報化社会を支える上で必要不可欠なものでもありますから、それらを修得した卒業生は、法科大学院に進学し、技術の分かる法律家になるかもしれませんし、弁理士や公務員、あるいは社会のために啓蒙活動を行う教育者やジャーナリストなどになるかもしれません。このように、本学科の目的は、単に技術者・研究者を養成するだけでなく、豊かで幸せな世界を構築するため、電気電子情報通信工学の知識を駆使し、さまざまな職種を通して社会に貢献する多様な人材を養成することにあります。

  2. (2)電気電子情報通信工学科を卒業するために身に付けるべき資質・能力
    電気電子情報通信分野の知識と応用力を広く深く有し、全体を見通した構想の基に、複合的問題に対して妥当な解を導き、社会基盤の発展に寄与する実効的な材料、デバイス、システムを創生する能力を身に付けているものとします。

3.電気電子情報通信工学科における教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

電気電子情報通信工学とは、電力工学・電気機器工学、電気・電子材料工学、電子デバイス工学・集積回路工学、情報通信工学、システム工学、計測・制御工学、電気化学、生体医工学などの諸工学を統合した分野を意味します。

本学科のカリキュラムの目標は、このような電気電子情報通信工学分野において必要な基礎知識と、それを応用・発展できる能力を教授することです。このような知識は、今では大変広範囲に亘るものとなり、それらすべての専門的知識を4年間で修得することは困難になっています。そこで本学科では、この分野を大きく、電気・電子・情報通信の3分野に分け、これらに共通する基礎的知識を厳選して教授すると共に、各分野における高度な専門的知識を系統的に教授するよう努めます。また、グローバルな視点から物事を多面的に考える能力、技術が社会に及ぼす影響を理解し、技術者としての責任を自覚する能力、文化の違いを考慮したコミュニケーション能力、論理的な思考に基づく問題解決能力、自主的かつ持続的に学習できる能力など、技術者が基本的に備えておくべき知識・能力を、人文社会科学系科目、外国語科目、専門科目の演習・実験、ならびに卒業研究を通して教授します。