物理学科・専攻

学科詳細

自然現象の探究を通して最先端技術の基礎となる考え方を身につける。

物理学は自然科学・工学の全てに共通する普遍的な自然法則を捉えようとする学問であると同時に、超伝導、レーザーなど現代の先端技術の基礎であります。本学科では「力学の基礎から量子力学・統計物理学などの現代物理学に至る分野を着実に学び、物理学の素養と応用力を身に付けて自然科学の成果を人々に伝え得る人材、またその成果を人類の豊かな生活に資する可能性を追求できる人材を育成する」ことを目的としています。

現代物理学を学ぶために、宇宙観測衛星からの情報を解析するコンピュータ、原子や分子の並び方を見るX線回折装置、絶対温度0.01度の低温を実現する極低温装置、電子のミクロな挙動を調べる磁気共鳴装置、理論計算用高速並列計算機など、最先端の装置が充実しています。また、物理学科は、宇宙航空研究開発機構、理化学研究所、東京大学物性研究所、高エネルギー加速器研究機構など外部の研究機関との共同研究が盛んです。理工学部は都心の後楽園キャンパスにあるので、こうした外部機関へのアクセスにも便利です。

研究室のテーマ(一例)

宇宙からのX線の観測による天体の研究/素粒子の理論/物性物理学/統計物理学を応用した水の浸透現象、交通渋滞などの研究/遺伝子のDNA、生態系のデータなど隠れた秩序の発見/核磁気共鳴法による導電性高分子の研究/新しい物質の開発/生物分子モーターの研究

学びの目標

 1.力学、電磁気学、統計物理学、量子力学などの基本法則の知識

 2.基本法則に基づいた自然観および 物理的洞察力

 3.現代物理学の先端知識

「最先端」の実験設備を保有。物理学科の特色

例えば原子配列を見るX線回折装置、 絶対温度0.01度を実現する極低温装置、… 「最先端」の実験設備があります。

 

この他にも、超高圧装置、最大17T(テスラ)の強磁場を発生する超伝導磁石のほか、手作り!の「最先端」装置もあります。4年生になると、全員がいずれかの研究室に一年間所属して「卒業研究」を行います。「卒業研究」では、これらの装置を自分で操作して、これまで誰も見たことのない新しい測定結果を出して、新発見をすることも夢ではありません。

例えば宇宙航空研究開発機構、理化学研究所、東京大学物性研究所、… 学外機関との共同研究が盛んです。

 

共同研究制度に基づいて、例えば、高分解能X線衛星「チャンドラ」や2005年に打ち上げに成功した国産の「Astro-E2(すざく)」の最新データを取得、解析して、宇宙の真実を探り、新たな宇宙像を構築する最先端研究に参加することができます。また、これらの学外機関の研究所で、そこで指導を受けながら「卒業研究」を行うこともできます。学内、学外の研究室の多様な研究テーマが用意されています。