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都市環境学科

1.都市環境学科における教育上の目的

理工学部の教育研究上の目的に加えて、「自然現象を理解し、社会基盤施設を計画、設計、施工、維持管理し、それが人間や生態系に及ぼす影響の評価・分析ができる人材の育成を行う」ことを本学科における教育上の目的としています。

2.都市環境学科における卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)

  1. (1)都市環境学科において養成する人材像
    安全・利便・快適かつ景観に優れ、そして持続可能な生活環境を市民とともに創造し、豊かな環境・文化を次世代につなげる仕事を担う人材を養成します。
  2. (2)都市環境学科を卒業するために身に付けるべき資質・能力
    理工学部を卒業するために身に付けるべき資質・能力に加え、下表に示す多様な能力が求められる。
「幅広い教養と技術者倫理」 (A)自然科学、人文科学、社会科学など、幅広い学識を身につけ、技術者としての教養を修得する。
(B)技術が人間、自然、社会に及ぼす影響を理解し、技術者倫理を修得する。
「基礎及び専門知識・応用能力」 (C)都市・環境の基礎となる土木工学の主要6分野のうち3分野以上を修得し、技術者としての知識と応用能力を身につける。
(D)技術のみならず、コスト、時間、安全、品質、環境などを考慮した総合的なマネジメント能力を修得する。
(E)課題や問題点を発見し、必要となる情報を入手して解決していく能力を修得する。
「表現・コミュニケーション能力」 (F)日本語によるコミュニケーション能力、並びに、国際的に通用するコミュニケーション基礎能力を修得する。
「エンジニアリングデザイン力(自己学習、先端技術への関心、リーダーシップ)」 (G)最新の技術に目を向け、常に自己の持つ技術を向上させる能力を身につける。
(H)将来、高度な技術者あるいは、研究者として社会をリードすることを自覚し、そのための素養を修得する。

都市環境学科は2009年4月に土木工学科から名称変更して発足した。2008年4月より、「環境クリエーターコース」「都市プランナーコース」の2つのコース制を導入している。個々のコースが目指すものは、次のカリキュラム・ポリシーに述べるが、単に社会基盤を建設するだけでなく、これらをより広い視野をもって、環境・社会・経済と調和させ、持続可能な生活空間の整備に寄与する人材の育成を目指している。

3.都市環境学科における教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

都市環境学科では、日々技術革新が行われている現状を踏まえ、基礎教育を重視したカリキュラムを組み、基礎を固めた上で新技術に対応できる応用力をつけ、新技術を生み出せるだけの思考力を備えた技術者の養成を主眼にしている。講義だけでなく演習、実験、実習を通して専門知識を学び、さらに新しい時代のニーズに対応できる分野についても講義を提供している。「環境クリエーターコース」は専門的基礎知識、デザイン学およびCAD・GIS・CGなどの情報技術を駆使して具体的な構造物、時空間環境を計画・設計できるエンジニアの育成を目指し、「都市プランナーコース」は都市空間に関する非専門家と専門家の架け橋になれる人材、あるいは人文・社会科学にも関心を持ち、統計を道具として扱える公務員の育成を目指している。また、空間のマネジメントにかかわる建築や造園などの分野にも対応する教育課程を編成している。