学部・大学院・専門職大学院
よくいただくご質問
力学ではどんなことを学びますか?
大体、高校で習ったことと同じような内容です。しかし、高校では数学として習った微分方程式やベクトルと言ったものを物理を理解するための道具として多用しますので、数学が得意な人はとても楽しめると思います。 最初は数学の授業なのかと勘違いするかもしれません。
電磁気学ではどんなことを学びますか?
高校でならったことをより詳しく、積分やベクトルと言った数学的な道具を駆使して学んでいきます。高校では暗記するだけだった公式を導くことができるという体験をすることができます。
解析ではどんなことを学びますか?
高校でならった範囲でいうと微積分の範囲をより高度に発展させた内容を学びます。高校ではできなかった難しい積分や微分を習うことができます。
量子力学ではどんなことを学びますか?
量子力学は高校では習わなかった全く新しい物理学です。日常的な物理学の範囲では理解できない非常に不思議な現象をたくさん学び、それをまた数学的な道具を使って理解していきます。量子力学を学ばないと物理学科に来た意味がないでしょう。
統計物理学ではどんなことを学びますか?
高校で習った気体の状態方程式、気体がする仕事などをもっと広い範囲に一般的に応用できるように基礎をしっかりと学びます。また、物質はたくさんの原子や分子からできているという観点から出発して、高校で習った内容をもういちど捉え直すのが統計力学の内容です。
宇宙について学べますか?
本学科には、X線天文学を研究テーマにしている坪井研究室があります。坪井研究室に配属されれば、卒業研究や大学院で宇宙について学んだり研究したりすることができます。また、4年生に「宇宙物理学」という科目があり、そこで学ぶことができます。
留年する人が多いですか?
物理学科で留年せずに卒業できる人は大体、全体の8割程度です。 しかし、これは結果的にそうなるということで、講義、実験や演習にまじめに出て、予習復習もある程度していれば、まず、留年することはありません。 留年する人にはやはりそれなりの理由があります。
進級についてはどうなっていますか?
物理学科では3年生までは進級制限がありません。しかし、4年に進級時に卒業研究の履修条件を(主要5科目である力学、電磁気学、解析、量子力学、統計物理学を6割以上理解していること、90単位を取得していること)満たしていないと必修である卒業研究をとることができないので、自動的に留年になってしまいます。
どれくらいの単位数をとれば卒業できますか?
専門科目かそうでないかによって区別はありますが、卒業単位として認められる科目を130単位取得すれば卒業できます。通常、週90分の講義を半期12,3回履修すると2単位になります。演習や実験はまた別の基準ですが、殆どの単位は講義で取得します。
単位をとるのは難しいですか?
一概にはいえません。科目によって難しい科目もあるし、簡単な科目もあります。同じ科目でも厳しい先生も甘い先生もいます。しかし、講義に休まずに出て、ある程度予習復習をしていれば、大抵の単位は取得できます。また、もし、単位が取れなくても次の年に再挑戦が許されていますから、大丈夫です。
上級生と交流の機会はありますか?
サークルなどに所属するとそういう機会が得られるでしょう。また、物理学科では優秀な大学院生にTA(ティーチング)一端をになっていただくことになっています。演習や実験の時間にTAの人と 知り合う機会があります。
教職の免許をとるのは大変でしょうか?
教職の免許を取得するには教職のための単位を取得しなくてはなりません。 その多くは卒業単位になりませんので、専門の勉強以外にプラスアルファで教職の勉強をする必要があります。しかし、まじめに取り組むならば問題はないでしょう。
どんなサークルがあるのでしょうか?
理工学部がある後楽園キャンパスには多くの公認テニスやスキーのサークルから、物理学研究部といったものまで広くカバーしています。また、やや離れてはいますが、八王子の文系キャンパスのサークルに所属して積極的に活動している人もたくさんいます。その意味ではよりどりみどりでしょう。
アルバイトをしながらでも卒業できますか?
これは一概にはいえません。しかし、アルバイトをたくさんしていても留年せずに卒業できる学生はたくさんいます。一方で、アルバイトをしていなくても留年する学生もいます。ただ、一般的には、本当に授業の内容を理解したいと思うなら、それほどアルバイトをしている時間はないのではないかと思います。
奨学金について教えてください。
奨学金についてをご覧ください。
どのくらい勉強しないといけないのでしょうか?
大体、講義1単位あたり週2時間の家庭学習が必要とされています。4年間で130単位ですから、大体1年に30単位、半期では15単位取得することになります。そうすると15×2=30時間/週くらいの家庭学習が必要でしょう。土日は勉強しないとすると30÷5=6時間くらい勉強しないといけないでしょう。もっとも、これほど勉強している学生は今ではまれですが。
大学院への進学について教えてください。
物理学科には定員25名の物理学専攻修士課程(2年間)が併設されています。物理学科の定員は70名ですから、大体、1/3くらいの人が大学院に進学できます。といってもこれは絶対的なものではなく、皆さんの能力に応じて、定員に満たなくても不合格になることもあれば、定員以上に合格させることもありえます。また、他大学の大学院を目指す人も少なくありません。
大学院への進学は難しいですか?
4年進級時に優秀な成績を修めた学生(上位1/3から1/4)は推薦入試で面接試験のみで大学院に進学できます。推薦に漏れても、9月と2月の2回、一般入試で試験を受けて大学院に進学できます。推薦入試の資格のある人でも全員が大学院に行くわけではありませんから、4年間まじめに勉強すれば大学院に進学することはそれほど難しくはありません。