都市環境学科・都市人間環境学専攻
学科紹介
安全・利便・快適そして品格のある都市の生活環境(built environment)を市民とともに創造し、豊かな環境・文化を次世代につないでいく責任を果たせる技術者を育成します。
都市環境学科の3つの特徴
1.学び方
プロフェッショナルへの道は一つではない。選べる2つのコース
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「環境クリエーター」コース
自然科学(数学・力学・化学など)を用いて自然を理解する力を身につけ、歴史・文化・地域固有の価値を読みとりながら環境をデザインするクリエーターをめざします。 -
都市プランナー」コース
まちづくりのために必要な法律・行政・財政などの知識を身につけ、「よりよい都市」を実現しようとの志を持ち、「よき仕事」を残そうと歩み続けるプランナーをめざします。
2.科目
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デザイン・演習科目の充実
空間のデザインに必要不可欠な理論やスキルを磨く科目が充実、さらに演習科目を通じて繰り返し学習することにより、講義で習ったことを定着させることができます。 -
現場を見る、社会を知る
実際の現場を見学して教室での授業ではできない体験をしたり、インターンシップを通じてあなたの興味のある職種や将来に関連する企業などの就業体験ができます。 -
先輩から学ぶ「同窓生による講義」
伝統ある中央大学には10万名を超える先輩方が社会で活躍しています。最新技術やこれから解決すべき課題などについて同窓生から学びます。また、就職相談会などを通じてみなさんの生活をサポートします。
3.一人一人の「やる気」応援プログラム
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個別学習カルテ
4年間で学ぶ専門知識がどれだけ身についたか、どんな目標を立てて生活するか、各自が「カルテ」を利用して半年ごとに振り返り、またそれを担任の先生と共有することで、大学生活の不安を軽減します。 -
FLP(学部横断教育プログラム)
FLP(学部横断教育プログラム)は中央大学の全学の「知」が結集した総合大学ならではの教育システムです。理系文系を問わず他学科・他学部の学生とともに環境や地域学などについてより深く学ぶことができます。さらに、英語学習システムや留学支援システムなど、あなたのやる気を応援するプログラムがたくさんあります。
都市環境学科では何が学べるの?
安全対策
自然災害(台風、洪水、地震、津波など)により構造物(橋、ダム、道路、空港、鉄道など)に多大な被害が発生します。この被害を最小限に抑える安全対策として、設計法、対策工法、新技術などを考えます(自然災害、材料工学、防災対策、耐震構造、リスクマネジメントなど)。
安心な都市づくり
自然災害(台風、洪水、地震、津波など)による被害は、いつ起きるかわかりません。この被害に対して、都市や地域での対策が十分でないと、多大な被害が発生します。自然災害から私たちを守る安心な生活環境を考えます(ハザードマップ、避難経路、食糧備蓄など)。
システムを運営する
ものをつくるだけではなく、効果的に利用されるように運営することを考えたり、また、利用や維持管理を行う手法などを考えます(法律の作成、プロジェクト計画・評価、公共財の管理、会計・財政、不動産など)。
システムをつくる
構造的に安全なものだけでなく、効率的に人やものを運ぶことや、過ごしやすい空間をつくります(都市・地域計画、交通計画、公園、造園、輸送システムなど)。
自然から学ぶ
波や川、大気の流れや地盤の挙動などの自然現象を、実際に社会に適用するためには、複雑な現象をモデル化し検討することが必要となります。そのため、波・河川・地震・地盤などの自然現象や循環のメカニズムを学びます。
環境を考える
ヒートアイランド現象、水質汚濁、大気汚染、土壌汚染、ゴミ問題などさまざまな問題が生じています。また、ものをつくったり、利用したりするときに、環境に気を配ることは必要不可欠です。このように自然そして人間をとりまく多用な環境を考えます(気圏・水圏・地圏の循環システムの理解、生態、景観、住環境など)。
構造物をデザインする
安全で機能的な構造物(橋、ダム、道路、空港、鉄道など)を設計・建設するための知識を学びます。壊して作る時代は終わり、これからは補修や管理により構造物を長く維持する時代です。設計から維持管理までのライフサイクルをデザインします(橋、ダム、道路、空港、鉄道、補修、管理など)。
空間をデザインする
安全で便利な構造物をデザインすることだけでなく、構造物の周辺などの豊かな景観と自然環境の保全が求められる時代になってきました。構造物のみならず、周辺の空間との関係も考慮して、公共空間をデザインするための考え方や技術をまなびます(空間デザイン、ランドスケープデザイン、ユニバーサルデザインなど)。