Eventイベント

物理学科・専攻

物理学科談話会: リサージェンス理論に基づく非摂動効果の理解

日程
2019年8月28日(水) 16:00-
場所
後楽園キャンパス 3号館3階 3300号教室
日程
2019年8月28日(水) 16:00-
場所
後楽園キャンパス 3号館3階 3300号教室
講演者

三角 樹弘 先生 (秋田大学大学院理工学研究科)

内容

量子論において,調和振動子系や自由場系を基準にパラメータのべき展開によって物理量を求める「摂動論」は,真空周りの量子揺らぎを理解する上で大変有用な計算手法である.一方,真空間の遷移(トンネル効果)のような量子効果は,パラメータのべき級数で表すことが不可能であり一般に「非摂動効果」と呼ばれる.実は,一見無関係に思えるこれら2つの量子効果は「摂動級数の発散」とそれに付随する「リサージェンス構造」と呼ばれる構造を通して,密接に関係していることが分かってきた.この談話会では,特殊関数におけるリサージェンス構造を紹介した後,量子力学系や場の量子論における最新の研究結果を解説する.

企画実施名義

問い合わせ先:中大・理工・物理 中村 真
e-mail: nakamura@phys.chuo-u.ac.jp
tel: (03) 3817-1789