物理学科・専攻
理工学研究所専任研究員 荒川直也と物理学科教授 米満賢治の研究が日本物理学会英文誌(JPSJ)の注目論文に選ばれました
2024年09月10日
理工学研究所専任研究員 荒川直也と物理学科教授 米満賢治の研究
"Light-Induced Mirror Symmetry Breaking and Charge Transport"
J. Phys. Soc. Jpn.93, 084701 (2024)
が,日本物理学会英文誌(JPSJ)の注目論文に選ばれました。
(研究の概要)
光照射に誘発される電子状態の変化は古くから研究されているが、光照射によって電子状態の対称性を直接的に変調することが近年注目を集めている。本研究では、励起光を照射したグラフェンの鏡映対称性が理論的に調べられることによって、円偏光や直線偏光を使ってグラフェンの結晶が持つ2種類の鏡映対称性を破ることができることが発見された。この鏡映対称性の破れは非対角電気伝導度が有限になることで特徴付けられる。本研究成果は、新しい光誘起現象や光制御機構の発見につながる。