Eventイベント
数学科・専攻
中央大学 幾何・トポロジーセミナー
- 日程
- 2024年7月31日(水) 17:00 - 18:00
- 場所
- 後楽園キャンパス 6号館12階61225室
- 日程
- 2024年7月31日(水) 17:00 - 18:00
- 場所
- 後楽園キャンパス 6号館12階61225室
- 講師
田中 真紀子 氏(東京理科大学理工学部)
- 内容
タイトル:極大対蹠部分群と奇数次数の被覆準同型写像
アブストラクト:Riemann対称空間の部分集合 $A$ は,$A$ の任意の2点 $x, y$ に対して $s_x(y) = y$ を満たすときに対蹠集合とよばれる.
ここで,$s_x$ は $x$ における点対称である.$M$ がコンパクト連結の場合,対蹠集合は有限集合で,
対蹠集合の位数の最大値 (2-number) が存在し,2-number は $M$ の位相と関係することが知られている.
講演者は田崎博之氏との共同研究で,いくつかのコンパクトRiemann対称空間の極大対蹠集合の分類を行った.
その結果から,コンパクトRiemann対称空間 $M, M'$ の間に奇数次数の被覆写像 $\pi: M \to M'$ が存在する場合,$\pi$ を通じて $M$ の極大対蹠集合と $M'$ の極大対蹠集合の間に単純な関係が見て取れる.
最近出版された論文で,$M, M'$ が(連結とは限らない)コンパクトLie群で $\pi$ が奇数次数の被覆準同型写像の場合に,$\pi$ を通じて $M$ の極大対蹠部分群と$M'$ の極大対蹠部分群はある意味変わらないことを証明したので,その内容について説明する.