
理工学部(情報工学科)名誉教授 田口東(株式会社ベクトル総研 技術顧問)が、柿崎陽氏(株式会社ベクトル総研 主任研究員)との共同研究「東京BRT(Bus Rapid Transit)と地下鉄8号線建設による交通利便性向上の試算」を発表し、優れた事例研究として日本オペレーションズ・リサーチ学会第45回事例研究賞を受賞しました。
本研究では、現状のバスと鉄道からなる公共交通ネットワークと徒歩移動のための道路ネットワークに対し、東京臨海部の新たな公共交通機関である東京BRT(Bus Rapid Transit)と2030年代に開業予定の地下鉄8号線(有楽町線)の豊洲・住吉間の延伸による地域の移動利便性を評価しています。評価方法として、地点間の平均的な移動時間の短縮だけではなく、新路線の時刻表を仮定して現状の路線の時刻表と合わせることで、運行頻度と路線間の接続を加味した各バス便鉄道便の利用度合、利用者動線の変化を考慮した忠実度の高い推定を行っています。

図 東京BRTと地下鉄8号線延伸の効果
地下鉄8号線上の駅(住吉、千石、東陽町、枝川、豊洲)を通過する経路数が増加し、並走する門前仲町、木場、清澄白河を通るバス路線を利用する経路数が減少しています。
本研究の詳細は以下のサイトで紹介されています。
https://u-orsj.org/2025-10-09_news/