情報工学科・専攻

理工学部(情報工学科)名誉教授 田口東 が日本オペレーションズ・リサーチ学会第45回事例研究賞を受賞

2025年10月10日

理工学部(情報工学科)名誉教授 田口東(株式会社ベクトル総研 技術顧問)が、柿崎陽氏(株式会社ベクトル総研 主任研究員)との共同研究「東京BRT(Bus Rapid Transit)と地下鉄8号線建設による交通利便性向上の試算」を発表し、優れた事例研究として日本オペレーションズ・リサーチ学会第45回事例研究賞を受賞しました。

本研究では、東京臨海部の新たな公共交通機関である東京BRT(Bus Rapid Transit)と2030年代開業予定の地下鉄8号線(有楽町線)の豊洲・住吉間の延伸による地域の移動利便性を評価しています。現状のバスと鉄道からなる公共交通ネットワークと徒歩ネットワークに、新路線の時刻表を仮定して組み込み、運行頻度と路線間の接続を加味した各バス便鉄道便の利用度合、利用者動線の変化を考慮した忠実度の高い推定を行っています。

地下鉄8号線延伸の効果は広範囲にわたり、住吉、東陽町、豊洲の通過便利用が大きく増加し、清澄白河、月島、門前仲町、木場の通過便利用がやや減少していています。また、住吉と豊洲に接続する路線上の通過便利用が増加し、他の路線(東西線と都営バス)上の通過便利用が減少しているので、8号線延伸のねらいと一致していることがわかります。

本研究の詳細は以下のサイトで紹介されています。

https://u-orsj.org/2025-10-09_news/