情報工学科・専攻

情報工学専攻のシステム評価実験に小石川淑徳学園中学校が協力

2024年12月17日後楽園キャンパスにて、小石川淑徳学園中学校の生徒8名ご協力のもと、理工学研究科(情報工学専攻)2年 加藤美紅さん(システム解析・可視化研究室所属)が構築した「中高生向け正多面体及び円錐曲線学習支援用MRシステム」の評価実験を実施しました。

実験は、正多面体及び円錐曲線に関するテストに解答した後、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着し、MR(Mixed Reality)を活用した学習をしてから、再度テストに解答し、理解度を評価しました。HMDを装着すると、目の前の現実空間に、仮想の正多面体や円錐曲線が、立体的に浮かび上がります。生徒たちは、コントローラを操作し、立体物をいろいろな方向から観察する・切断面がどのような形になるか考察する等、日常とは異なる視界に強い知的好奇心を抱きつつ、楽しんで学習しました。加藤さんは、この実験結果や評価考察を自身の修士論文に反映するほか、第一報として来年1月に開催される国際会議(IWAIT 2025)での発表に盛り込む予定です。

中央大学理工学部は、小石川淑徳学園中学校高等学校と、「教育交流に関する覚書」を締結しており、その一環として、中高校生学習支援用に開発されたMRシステムの評価実験を中高生自身が行う機会を設けました。このような連携による相互の教育への好影響が、今後、より一層期待されます。