情報工学科・専攻

理工学部教授田口東最終講義「リアルとモデル, データと計算」を開催

2022年03月09日

1992年の情報工学科創設当初から、情報工学科教授として活躍してきた田口東教授が2022年3月末をもって退職します。

去る3月7日「リアルとモデル, データと計算」というテーマで、中央大学後楽園キャンパス5534号室にて最終講義を開催しました。

田口教授は、日本応用数理学会、都市計画学会など、複数の学会において数々の論文賞を受賞しました。とくに、日本オペレーションズ・リサーチ学会では、文献賞、事例研究賞、業績賞と受賞を重ね、2017年には最高栄誉である近藤賞を受賞しています。その研究成果は実社会に大きく影響を与える提言となり、国内のみならず、2019年7月、2021年3月にはフランス連邦鉄道視察団が2024年パリ・オリンピックに向けて田口教授のアドバイスを受ける意見交換をしています。これまで国内外で数々の研究実績を残してきました。研究だけではなく、中央大学では理工学研究科長、理工学部長などの要職を歴任し、組織をまとめてきました。

最終講義では、社会的にも話題となった「東急田園都市線の急行電車の格下げ」「東京オリンピックの観戦客の移動」のレビューが冒頭にありました。そして、講話の中心は、これからの研究課題となる「交通」「移動」「地域」に関する検証でした。

田口教授が、国内外の地図に次々と色鮮やかな交通ネットワークを表示して、時間の経過とともに移動を示すアニメーションを提示して解説していく様は、確かなデータと計算に裏打ちされた上質且つ贅沢なライブショーのような講演でした。

田口教授の最終講義にご興味がある方は、以下の動画をご覧ください。

（※事前に撮影した講義動画です。三角の再生ボタンから視聴可能です。）