都市環境学科・都市人間環境学専攻
第29回鉄道工学シンポジウムにて,都市人間環境学専攻卒業生が講演奨励賞を受賞しました。
2025年08月19日
理工学研究科都市人間環境学専攻修了生 北山晴人さんが2025年7月30,31日に土木学会講堂(東京都新宿区)で開催された第29回鉄道工学シンポジウム(主催:土木学会鉄道工学連絡小委員会)において,講演奨励賞を受賞しました。
【受賞件名】
講演概要 並行在来線の第三セクター鉄道の被災による貨物列車運休時の経済被害分析
著者 北山晴人(研究当時・中央大学大学院設計工学研究室修士2年生),佐藤尚次(中央大学名誉教授)
講演要旨 並行在来線の第三セクター鉄道では貨物列車の運行ルート担っているが,経営状態が厳しく災害対策も十分ではない.そのため大規模災害に被災した際には大きな被害を受け,加えて貨物列車運休によって日本全体に大きな影響を及ぼす可能性がある.そこで本研究では,並行在来線の第三セクター鉄道が被災した際の貨物列車運休による経済被害について,産業連関表を用い分析を行った.分析の結果,特に,北海道~首都圏を結ぶ道南いさりび鉄道・青い森鉄道・IGR いわて銀河鉄道の3 路線では被害が甚大になることが示された.本研究で算出した経済被害額は,防災事業の費用便益分析に有用であるが,鉄道では防災事業の費用便益分析には研究の余地があるため,現時点では国による災害対策の優先順位付けの参考となることが期待される.
土木学会鉄道工学小委員会鉄道工学シンポジウムWebサイト https://committees.jsce.or.jp/struct07/node/11