都市環境学科・都市人間環境学専攻
都市環境学科の有川研究室の学生4名が、国際会議(SCACR2023)に参加しました。
2023年09月14日
都市環境学科の有川研究室の学生4名が、国際会議(SCACR2023)に参加しました。
国際会議の名称は、10th Short Course/Conference on Applied Coastal Research (SCACR2023)です。
【和訳:第10回応用海岸工学研究会/会議】
SCACR2023は沿岸および港湾工学分野の学生と現場および研究室の実験者、理論家、モデラーを結び付け、海岸、港湾、海洋工学における科学と工学の両方の観点から最新の開発に関する情報をすべての参加者に提供し、沿岸地域のユーザーや関係者と意見を交換することを目的としています。
参加者には若い研究者が多く、国際会議に参加した学生は、発表や口頭でのやりとりをする中で海外での事例や最新の知見を得ることができました。さらに自身の研究分野以外の幅広い研究内容に触れることで、今後の研究活動への良い刺激を得られた良い機会になりました。
参加学生と研究概要は以下のとおりです。
【D1】榎本容太(ポスター発表)(abstract査読)
発表タイトル:Estimation of Scour Depth Around Cylinder by Flow
和訳:流れの中の円柱周辺の洗堀予測
著者名:Yota Enomoto, Taro Arikawa
概要:流れによる円筒周りの最大洗掘深さの推定は、Shenら(1969)の式でよく知られている。しかし,この式では円柱径のみが変数であり,流速や地盤条件は考慮されていない.そこで、本研究では、流速や地盤の粒径を考慮した最大洗掘深さの推定式の提案を目指し、複数の条件で実験を行った。
【M2】大久保雅浩(口頭発表)(abstract査読)
発表タイトル:Numerical Investigation of Wave Forces on Coastal Bridge Decks
和訳:海岸橋に作用する波力の数値解析
著者名:Masahiro Okubo, Hiroshi Okubo, Kasahara Hirotsugu, Naoyuki Nakamura,
Shigeta Sasaki, Taro Arikawa
概要:高波は、衝撃圧と空気圧縮により、海岸橋デッキの下面に大きな荷重を発生させる。したがって、設計段階では、波力を総合的に考慮する必要がある。沿岸橋のデッキに対する波力の物理的影響を予測する数値解析技術の精度は、まだ明らかになっていない。本研究では,実験条件を再現するために3次元流体解析を用い,数値解析の水平版に作用する波力評価の適用性を示した。
【M2】関口大樹(口頭発表)(abstract査読)
発表タイトル:Validation of Wind-blown Sand Calculations in Sand Transport Model
和訳:砂輸送モデルを用いた飛砂計算の検証
著者名:Taiki Sekiguchi, Akiyoshi Katano, Yota Enomoto, Taro Arikawa
概要:飛砂について検討例が少ない数値計算や模型実験を実施し,砂輸送モデル(Sand Transport Model-STM)を用いた飛砂の計算検証を実施した.波による海浜変形によって後背部への飛砂量の差異について確認し,砂輸送モデルを用いた計算は実験値や飛砂量式をよく再現した.
【M1】清水優李(口頭発表)(abstract査読)
発表タイトル:Stability Performance Of Stone Gabions As Armor Units For Mounds Of Composite Breakwaters By Irregular Wave Experiments
和訳:不規則波実験による混成堤のマウンド被覆材としての石かごの安定性能
著者:Yuri Shimizu, Toru Aota, Shigeru Sakamoto, Takeharu Konami, Hideto Okido, Taro Arikawa
概要:混成堤の港外側マウンド被覆材として,石かごを用いた実験的研究は少なく,耐波設計としての安定性能は明らかにされていない.本研究では,被覆材として石かごを用いて,1/40縮尺の不規則波実験を行った.被覆材として袋型根固め材を用いたときのNsと比較すると,この結果から,本検討の条件下では,混成堤の港外側のマウンド被覆材としての安定性能に問題がないことを確認した.
ご興味をお持ちの方は、以下のリンクをご覧ください。
中央大学都市人間環境学専攻:
有川研究室:https://www.coast-chuo.com
SCACR2023:https://www.scacr2023.org/en/
榎本容太 (D1)
大久保雅浩 (M2)
関口大樹 (M2)
清水優李 (M1)