都市環境学科・都市人間環境学専攻

都市環境学科卒業生 山門風音さん(研究当時西岡研)が 第27回鉄道工学シンポジウムにおいて講演奨励賞を受賞いたしました。

2023年08月01日

理工学部都市環境学科卒業生
山門風音さんが2023年7月24,25日に土木学会講堂(東京都新宿区)で開催された第27回鉄道工学シンポジウム(主催:土木学会鉄道工学連絡小委員会)において,講演奨励賞を受賞しました。

【受賞件名】
講演概要 函体と地盤の剛性比に着目した鉄道開削トンネルの設計事例分析

著者 山門 風音(研究当時中央大学西岡研4年生)・島田 貴文(HRC研究所)・西岡英俊(中央大学教授)・牛田 貴士(鉄道総合技術研究所)・仲山 貴司(鉄道総合技術研究所)・井澤淳(鉄道総合技術研究所)

講演要旨 地中構造物の耐震設計は函体と地盤の相互作用を適切に考慮して設計を行う必要があり,相互作用の程度は主に両者のせん断剛性の比率に支配される.しかし,実構造物のせん断剛性比の実績分析は十分ではない.そこで本稿では,鉄道開削トンネルの実設計事例のせん断剛性比に関する分析を実施した.また,代表被害事例として神戸高速鉄道大開駅の実設計事例との比較を行った.分析の結果,せん断剛性比Gs/Ggは概ね0.05~80 までの広い範囲に分布し,その中でも函体高さH が大きくなるほどGs/Ggは低下する傾向を示すことがわかった.また,函体高さ10m 弱の1 層の開削トンネルに限定した場合は,Gs/Gg分布範囲は0.2~7程度となり,大開駅はその中の分布下限に相当することが確認された.

ご興味をお持ちの方は以下のリンクをご覧ください。

中央大学 都市環境学科
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/science/departments/civil_env/
西岡研究室 https://civil.r.chuo-u.ac.jp/lab/kisochika/

土木学会鉄道工学小委員会鉄道工学シンポジウムWebサイト https://committees.jsce.or.jp/struct07/node/11