情報工学科・専攻

理工学部教授 田口東がフランス国鉄の会議にオンライン講演し意見交換をしました

2021年03月15日

理工学部教授(情報工学科) 田口東 が、日本時間3月11日(木)夕方に、SNCF Transilienの会議にオンライン講演し意見交換をしました。

SNCF Transilien(SNCFトランシリアン)は、フランス国鉄におけるパリ地域圏の通勤列車を運営するセクションです。

田口教授の元には、2019年7月に、SNCFトランシリアン視察団が訪れ、2024年開催予定であるパリオリンピック・パラリンピックの準備として、田口教授の研究成果である「首都圏における通勤時の満員電車問題」「東京五輪開催時の交通需要の予測と管理」について意見交換をしました。

SNCFトランシリアンは、今回、「The subject of resilience in mass transit」(参考訳:大規模交通における危機管理)という主題で議論を進めていくにあたり、再び田口教授の参加とアドバイスを求めました。田口教授は、オンラインでビデオ会議に参加して、都市公共交通のモデル、混雑の現状と原因、緩和方策について実際の例を使って解説を進めました。

会議には、SNCFトランシリアンの部署別ディレクターなど主要人物が約25名参加して、田口教授のビデオプレゼンテーションを聴講しました。会議後には参加者から、有益な話であったという感謝のメッセージが届きました。

田口教授は、情報工学科の研究領域である「オペレーションズ・リサーチの知見」および「移動に関するデータ解析」を活かして研究を進めており、過剰な混雑を緩和するためにはどのような回避策があるかについて提言しています。研究成果には高い関心が寄せられ、これまでも国内外の様々なメディアで取り上げられてきました。当初は、東京オリンピック開催時の混雑緩和への提言でしたが、現在はコロナ禍において密を避ける方策へ役立っています

オリンピック期間中の円滑な交通のための首都圏電車ネットワーク交通需要の削減と観戦客の”時差出勤”

https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/or-lab/media/media2019

通常客の交通需要の削減の効果と、オリンピック観戦客交通の平準化の効果を計算した結果を掲載しています。

<参考>

【関連動画】「数理計画法とシミュレーションで考える首都圏電車の混雑 -2020東京オリンピック開催時,どうなる-」(数理システムユーザーコンファレンス2019基調講演)