情報工学科・専攻

理工学部教授 牧野 光則が 中央大学附属高等学校SSHにて「研究とはどのようなものか~問いの立て方~」をテーマに講演

2021年01月22日

2021年1月9日(土)理工学部(情報工学科)教授 牧野光則が、スーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)に指定された中央大学附属高等学校にて、卒業研究のテーマ選定を控えた理系クラスの高校2年生へ向け、「研究とはどのようなものか~問いの立て方~」をテーマに講演をおこないました。会場は、1500席以上ある広い講堂で、3密を避けた感染症対策を講じました。

講演では、理学的・工学的アプローチの両面から、潮の満ち引きを起こすエネルギーを利用した技術「潮汐発電」や、惑星探査機「はやぶさ」が使用した技術「スイングバイ」が、どのような「問い」から社会へ貢献する「技術」へ発展したかなどの事例を挙げ、問いの立て方を説明しました。続いて、身近な例として、システム解析・可視化研究室(牧野研究室)における最新の卒業論文などを用い、どのような考え・行動が必要か、具体的に教授しました。

牧野教授は、情報工学科が2008年度に開始し、理工学部および大学全体に展開している「段階別コンピテンシー」に関する様々な取り組みをおこなっています。2018年度より、中央大学附属高等学校SSHの運営委員を務め、コンピテンシーを活用した高大連携の推進に協力。今回の講演は、この取り組みの一環で、昨年度、好評を得たため2回目の開催でした。1回目の講演の成果について附属高校からは、以下のコメントを頂いています。

研究課題のテーマを見つけるために必要な視点を学べる講演だった。受講した生徒は、研究とは何かということを具体的に考えられるようになり、早期に、テーマを設定して実験や観察に取りかかることが出来た。しかしながら、2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、早期に設定した多くのテーマを修正・変更することを余儀なくされた。このような状況であっても、受講した生徒の、新テーマへの切替やその後の推進は順調だった。このように講座の受講により、生徒の卒業研究に取り組む意識や行動に大きな変化がみられたため、今後も継続したい。