応用化学科・専攻

中央大学 理工学部 応用化学科 古田直紀教授がプラズマ分光分析研究会より学術賞を受賞

2020年11月12日

    プラズマ分光分析研究会 会長 宗林由樹教授より賞状の授与

理工学部 応用化学科 古田直紀教授がプラズマ分光分析研究会より学術賞を受賞しました。

新型コロナウイルス感染症の為、延期となっていましたプラズマ分光分析研究会の授賞式が、11月10日、東京大学 理学部化学教室講堂で開催された第110回講演会で行われました。講演会は、対面式とオンライン併用で行われました。

プラズマ分光分析研究会は、プラズマを用いた分光分析法の発展及び普及を目的として1980年に設立された研究会です。年間3~5回の講演会を行っており、現在、会員数は412名です。

プラズマ分光分析研究会のホームページ

研究業績名: 誘導結合プラズマ(ICP)特性の解明とICPプラズマ分光分析法の進展

業績の概要: 古田直紀教授は、1975年に国立公害研究所に入所し、「多元素同時分析システムの開発」に着手しました。その当時、開発されたばかりの誘導結合プラズマ(ICP)の励起メカニズムの解明に取り組み、世界に先駆けてICPの温度分布、電子密度分布及び発光強度分布を詳細に測定して、分光特性を解明し、ICPが多元素同時分析用光源として優れた特性を有することを明らかにしました。1994年に中央大学転身後は、これらの基礎研究を、大気粉塵中の微量元素、河川水中の希土類元素やハロゲン元素を定量する環境科学、安定同位体をトレーサーとして用いた化学形態別分析によりセレン代謝メカニズムを解明する生命科学、及び炭化ケイ素や窒化ガリウムといった高純度セラミックス材料中の微量元素を定量する材料科学に応用し、独創的な分析・解析手法を多数提案しました。

古田研究室のホームページ