ビジネススクール
研究科(CBS) 紹介
中央大学大学院戦略経営研究科(Chuo Business School: CBS)は、働きながら学ぶビジネス・パーソンに特化したビジネススクールです。働きながら学ぶビジネス・パーソンのみなさんにとって、価値あるプログラムとは何かを常に考え続け、新しい学びを提供しています。
- 研究科概要 中央大学ビジネススクール(CBS)のミッション・ステートメントとCBSの提供するプログラムなどについてご紹介をします。
- 研究科長からのメッセージ
- 中央大学ビジネススクール(CBS)の歴史 中央大学ビジネススクール は、2017年に設立10周年を迎えた、比較的新しいビジネススクールです。中央大学ビジネススクール の設立から現在までをご紹介します。
- 連携サポート CBSの運営や設立に多大な支援をいただいている、「アドバイザリーボード」や「南甲倶楽部」についてご紹介をします。
- 3つの方針 戦略経営研究科の学位授与の方針、教育課程編成・実施の方針、入学者受け入れ方針についてご紹介します。
- 点検・評価 中央大学ビジネススクールでは、よりよい教育・研究の実現を目指して、自己点検・評価を行っています。ここでは、その結果についてご紹介します。
戦略経営研究科(中央大学ビジネススクール:CBS)概要
ミッション・ステートメント / Mission Statement
戦略経営を実践し、自分を変え組織を変え社会を変えるチェンジ・リーダーを育成する
We foster change leaders who can change themselves, their organization, and the society by practicing strategic management.
CBSについて
- 中央大学大学院戦略経営研究科は、2008年に設立された、ビジネスパーソンに特化した経営大学院です。
- 2つのコース
CBSは、3年以上の就業経験のあるビジネスパーソンを対象とした戦略経営研究科専門職大学院(MBAコース)と、戦略経営研究科ビジネス科学専攻 博士後期課程(DBAコース)から成り立っています。両者を指して、中央大学ビジネススクール、あるいは、CBS(Chuo Business School)という名称で呼んでいます。
CBSが育成する人材、チェンジ・リーダーに求められる能力
中央大学大学院戦略経営研究科は、未来に向かって何らかの変化(チェンジ)を起こす「チェンジ・リーダー」を育成することをミッションとしています。自分を変える、ビジネスや組織を変える、そして、社会を変えるのがチェンジ・リーダーです。
戦略経営研究科では、「チェンジ・リーダー」に求められる以下の7つの力を涵養します。
チェンジ・リーダーの詳細については、以下の文章を参考にしてください。
研究科長からのメッセージ
中央大学ビジネススクール 遠山亮子
本研究科は、「戦略経営を実践し、自分を変え組織を変え社会を変えるチェンジ・リーダーを育成する」ことをミッションとする社会人向けビジネススクールです。
VUCAの時代と言われるように、現代のビジネス環境はますます大きな変化の波にさらされています。環境問題やAIの発達、地政学的問題などの変化により、わたしたちの社会やビジネスのあり方、働き方などすべてが大きく変わろうとしています。そうした時代に必要なのは、単に変化に対応するだけでなく、変化を機会とし、変化を意味あるものとするチェンジ・リーダーなのです。そしてわたしたちはこうしたチェンジ・リーダーを育成することで、みなさんが自分自身を変え、自分たちが働く組織を変え、そしてそれがやがて社会をもより良い方向へと変えていくことを目指しています。
中央大学ビジネススクール(CBS)の歴史: 行動する知性・Knowledge into Actionを掲げて
中央大学は、1885年7月、実社会と結びついた英米法を学ぶことを旨とし、「實地應用ノ素ヲ養フ」という基本理念のもとに設立されました。

多摩キャンパスに残る白門
この理念を受け継ぎながら、専門職大学院戦略経営研究科(ビジネススクール)は2008年4月に設立され、戦略経営の理論と企業の実務の橋渡しを旨とする「行動する知性」、「Knowledge into Action」を理念としてきました。
MBAコースでは、入学資格に就業経験を設けることで、少人数で、きめ細やかな質の高いビジネスパーソンに特化した教育を行なっています。2023年9月現在で1,039名の修了生を送り出しています。加えて、2010年にはビジネスパーソンへの博士学位授与を目的とするDBA(Doctor of Business Administration)コースも設立し、15名の博士学位取得者を輩出しています(2023年9月現在)。
- 黎明期 2003年~
- 戦略経営研究科(ビジネススクール)開設 2008年4月
- 発展期 2010年〜
- 設立10周年を迎えて:NeXT10プロジェクト始動 2017年〜
連携サポート
アドバイザリーボード
「アドバイザリーボード」は、外部の有識者を中心に構成され、中央大学ビジネススクールの教育と運営の全般にわたり、充実と改善のための忌憚ない意見を示し、助言する委員会です。
■アドバイザリーボードメンバー(敬称略 上段から50音順) 第6期任期(2021年4月1日~2024年3月31日)
2022 年 8 月現在 |
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大社 啓二 | 社会福祉法人大寿庵 理事長 大阪学院大学 特任教授 |
田中 克郎 | TMI総合法律事務所代表 |
遠山 信一郎 | 弁護士、中央大学大学院法務研究科元教授 |
藤ノ木 正哉 | 株式会社東日本放送代表取締役社長 |
藤沼 亜起 | 日本公認会計士協会相談役(元会長) |
御手洗 冨士夫 | キヤノン(株)代表取締役会長兼CEO |
池田 雅一 | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 代表取締役社長 |
渡邉 健二 | NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社 代表取締役会長 |
南甲倶楽部も積極的に応援します
足立直樹 南甲倶楽部会長(凸版印刷株式会社 特別相談役)
中央大学南甲倶楽部は、実業界で活躍されている卒業生の同窓会組織です。会員相互の親睦と向上を図ると共に、母校の興隆に寄与することを目的として、多岐にわたる活動および母校関係諸団体との協力活動を精力的に実践しております。
母校中央大学におけるビジネススクールは、南甲倶楽部会員のみならず、実業界で活躍されている中央大学卒業生が待ち望んでいた専門職大学院であり、心から賛意を表するものであります。南甲倶楽部は、ビジネススクールの教育活動を支援すべく、講師の派遣や奨学を目的とする基金の創設をはじめとした多彩な強力活動を行うべく、支援体制を敷いております。ビジネススクール により、実学に強い、本学の魅力と存在感はますます高まるものと期待いたしております。
3つの方針
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
<養成する人材像>
戦略経営研究科は、中央大学の建学の精神である「實地應用ノ素ヲ養フ」という教育理念に基づき、「実学重視」教育の立場から、「行動する知性」としての「チェンジ・リーダー」を養成します。不確実性の高い現代における「チェンジ・リーダー」とは、戦略経営に関する幅広い知識、深い洞察と内省、並びに実行力によって、自分を変え組織を変え社会を変える人材です。
具体的には、以下のような人材を養成します。
- ビジョナリーな企業経営者
- スペシャリストとしてのトップ・マネジメント・チームのメンバー(COO、CFO、CTO、CMOなど)
- 新たな価値を生み出す起業家
- 経営者のマインドを持つ中間管理者
<修了するにあたって備えるべき知識・能力・態度>
戦略経営研究科では、所定の教育課程を修め、「チェンジ・リーダー」に求められる以下の7つの知識・能力・態度を身につけた人材に対し、「経営修士(専門職)MBA」の学位を授与します。
- 現状理解力・想像力:人や組織や市場を観察することで現状を適切に理解し、その新たな未来を考察することができる。
- 問題発見・解決力:市場や事業や産業において本質を的確に捉えた問題設定ができる。また、設定した問題を適切に解決することができる。
- 戦略構想力:俯瞰的かつ長期的な視点から論理的に戦略を構想することができる。
- ネットワーキング力:新たな価値を生み出すために、新たな繋がりを作り出すことができる。
- 巻き込み力:現場・組織・社会を変えるためにアイディアと行動を通して他者を巻き込むことができる。
- 資源動員力:目的遂行のためにヒト・モノ・カネ・情報・知識といった多様な経営資源を獲得し、活用できる。
- コンプライアンス力:企業家として高い倫理性を備えた経営を実践できる。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
<カリキュラムの基本構成>
カリキュラムは、3つの要素によって構成されています。 一つ目は、専門分野です。「戦略」関連科目群を中心に、「マーケティング」「人的資源管理」「ファイナンス」「経営法務」という5つの専門分野から構成されています。
二つ目は、学習段階に応じた科目構成です。専門分野ごとにそれぞれ「基礎科目」「発展科目」「専門科目」が設定されています。必修科目である「基礎科目」によってその分野の必須知識を身につけた上で、より高度な「発展科目」を履修し、それぞれの専門分野における最新のトピックや統計などの方法論について学ぶ「専門科目」に進むことで体系的に専門性を身につけることができるように構成されています。これらの体系的なインプットに基づき、プロジェクト研究において自分自身のテーマで学習を進め、プロジェクト・レポート、論文や課題研究などのアウトプットを作成することでより深く知識を身につけ実践することができるようになります。
三つ目は、評価基準です。戦略経営研究科では、チェンジ・リーダーの育成という教育目標を達成するためには、7つの能力を身につける必要があると考えています。各科目はこれら7つの能力のいずれか(複数の場合もある)を達成するように設計されており、評価基準が7つの能力と対応しています。具体的には、以下のように対応しています。
1.現状理解力・想像力:
「経営戦略論」「マーケティング戦略論」「現代社会の経済学」をはじめとする基礎科目や「アントレプレナーシップとビジネスプランニング」などの発展科目、さらに「社会調査法」など方法論を含む専門科目で学ぶフレームワーク・理論・方法論によって、人や組織や市場を分析し現状を適切に理解し、その未来について考察できるようになります。
2.問題発見・解決力:
5分野の基礎科目、さらに発展科目群や「デザインシンキング」などの専門科目群をバランスよく履修することで、課題を発見し適切に解決する能力を育成します。さらに、主に2年次で履修する「フィールドラーニング」、「プロジェクト研究」などにおいて、市場や事業や産業において本質を的確に捉えた問題発見・解決能力を育成します。
3.戦略構想力:
基礎科目である「経営戦略論」や発展科目である「ビジネスモデル戦略論」を履修することで、俯瞰的かつ長期的な視点から論理的に戦略を構想することができるようになります。また、専門科目群には、「グローバル経営戦略論」を中心としたグローバル科目群を配置しており、グローバルな視点を習得します。
4.ネットワーキング力:
発展科目では、例えば「知識創造戦略論」において組織内外の知識を結び付けて新たに知識を創造する仕組みを学び、専門科目では、例えば「アライアンス戦略論」などで企業間ネットワークについて学びます。さらに、「フィールドラーニング」や「プロジェクト研究Ⅰ・Ⅱ」では、グループワーク(フィールド調査、ケーススタディ、企業訪問等を含む)によって、経営において新たな価値を生み出すためのネットワーキングについて実践的に学びます。
5.巻き込み力:
基礎科目である「リーダーシップコア」では、自らがありたいリーダー像を描き、チェンジ・リーダーとして取るべき行動を具体的に考えていくことで、周りを巻き込んで自分の職場を変えていくことを学びます。「経営戦略論」、「イノベーションの実践」、「実践変革マネジメント論」などでは、経営の最前線で活躍する現役リーダーの体験談を聞くことで、戦略を具体化する方法や人々を巻き込む行動について学びます。また、「アントレプレナーシップとビジネスプランニング」等の科目を履修することで、起業や新規事業創出について学びます。さらに、「フィールドラーニング」では、現場・組織・社会を変えるためにアイデアと行動を通して他者を巻き込むことを実践を通じて学ぶことができます。
6.資源動員力:
「企業会計とファイナンスの基礎」「人的資源管理」をはじめとする基礎科目や「雇用管理」「コーポレートファイナンスと企業戦略」「知識創造戦略論」などの発展科目、「イノベーションの実践」などの専門科目において、目的遂行のためにヒト・モノ・カネ・情報・知識といった多様な経営資源を獲得し、活用するための知識が身につきます。「アントレプレナーシップとビジネスプラニング」や「フィールドラーニング」ではその知識をどのように実践するかを学びます。
7.コンプライアンス力:
基礎科目である「経営法務概論」や発展科目である「コンプライアンス・内部統制と法実務」において基本的な企業倫理教育や法令遵守の精神を学びます。また、「企業の社会的責任」は専門分野に関わらず履修を推奨される科目であり、企業がその活動を通してどのような社会的責任を果たすべきかを学びます。さらに、様々な科目において倫理的な側面についても議論しており、多様な側面から企業倫理について学ぶことができます。
<カリキュラムの体系性>
戦略経営研究科では、授業科目を体系的に配置し、学生が段階を踏んで学修を進める環境を整えることで、学修成果の向上を図っていきます。
1年(前期):「経営戦略論」と「リーダーシップコア」をはじめ必修である基礎科目において1.と2.と3.に関する基礎的知識を身につけます。
1年(後期):引き続き基礎科目を履修するとともに発展科目と専門科目を履修し、1.と2.と3.の学びを深めます。また、「フィールドラーニング」での学びを通して、1.と2.と3.を養うとともに、4.と5.と6.の能力を高めていきます。また、1年次に基礎科目である「経営法務概論」を履修し、さらに各講義において様々な側面から倫理的な課題について考えることによって7.を身につけます。
2年(前期):「フィールドラーニング」や必修科目である「アントレプレナーシップとビジネスプランニング」、また「プロジェクト研究Ⅰ」において1.〜7.を総合していくための準備を行います。
2年(後期):「プロジェクト研究Ⅱ」で、一段と専門性の高い1.と2.と3.についての知識・技能を身につけます。さらに、「論文」もしくは「課題研究」において2年間の学修を総合した成果の作成を通じて、1.〜7.を涵養します。
これらのカリキュラムに加えて、アクション&リフレクション・プログラム(入学時のキックオフ・セミナー、半期毎のリフレクション・セミナー、修了時のラップアップ・セミナー)によって、節目節目で内省を行うことを習慣化させ、1.〜7.の学習効果が高まるように設計されています。
入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)
<求める人材>
戦略経営研究科では、組織の戦略経営に関する分野における理論並びに実務に関する教育研究を行うことにより、広く豊かな学識と優れた専門能力を有し、自分を変え組織を変え社会を変えることでビジネスを通じて社会に貢献できる人材、すなわちチェンジ・リーダーを養成することを目的としています。この目的を達成するため、次のような人材を求めています。
- 社会・経済の急激かつ不確実な変化の中で、所属する企業・団体の存在意義や今後の方向性を真剣に考えている人
- 異なる業種・職種・企業・団体の人々との交流を通じて、職業人としての視野を広げ、新たな視点を得ようとする人
- 自らに欠けている知識の習得や具体的なビジネス・スキルの向上をめざし、それを自ら所属する企業・団体に応用しようと試みる人
- 職業経験をもち、近い将来に経営幹部や経営者(CEO、COOなど)、事業承継、さらに起業を目指す人
- 自らの職業人としてのキャリアパスを見直し、新しいキャリア・イメージを確立したい人
- 実務経験で身につけた暗黙知を理論的に整理し、実務家教員など研究者へのキャリア転換を考えている人
- グローバルな仕事で活躍したいと考えているビジネス・パーソンを目指す人
- 日本でビジネスができる能力を身につけたいと思っている外国人ビジネス・パーソン
以上のような人材を選抜するために、実務における具体的な問題意識およびありたいチェンジ・リーダー像を詳細に説明する志願理由書に基づいて複数人の教員によって面接試験を行なっています。
点検・評価
中央大学ビジネススクールでは、よりよい教育・研究の実現を目指して、自己点検・評価を行っています。また、大学基準協会による認証評価を受審し、同協会が定める経営系専門職大学院基準に「適合している」との認定を受けています。ここでは、その結果についてご紹介します。
自己点検・評価
2012年度分および2016年度分は、「経営系専門職大学院認証評価」のスタイルに合わせて作成しております。
- 2012年度点検・評価報告書(880KB)
- 2013年度点検・評価報告書(880KB)
- 2014年度点検・評価報告書(780KB)
- 2015年度点検・評価報告書(956KB)
- 2016年度点検・評価報告書(1.0MB)
- 2017年度点検・評価報告書(914KB)
- 2022年度点検・評価報告書(1.8MB)
経営系専門職大学院認証評価
- 2012年度経営系専門職大学院認証評価の詳細(356KB)
- 2017年度経営系専門職大学院認証評価の詳細(598KB)
- 2022年度経営系専門職大学院認証評価の詳細(794KB)
- 経営系専門職大学院認証評価制度(公益財団法人大学基準協会HP)
AAPBS アジア太平洋ビジネススクール協会(Association of Asia-Pacific Business Schools)
CBSは、アジア・太平洋地域におけるマネジメント教育の質の向上を目的として2004年に正式に発足したビジネス教育・研究に関する国際連携団体、「アジア太平洋ビジネススクール協会(Association of Asia-Pacific Business Schools、以下AAPBS)」に正式メンバーとして加盟しました。
AMBA(The Association of MBAs:英国)
中央大学ビジネススクール(CBS)は、2022年9月20日、ビジネス教育の国際認証機関であるAMBA(The Association of MBAs:英国)より、国際認証を取得しました。