ビジネススクール

志願理由書を書くことはチェンジ・リーダーへの第一歩

2022年09月21日

 ビジネス・パーソンとして、あなたが思い描く未来の姿はどのようなものでしょうか。たとえばあなた自身について、営業の業務に携わっている方であれば、将来はブランド・マネジャーやプロダクト・マネジャーになりたいと思うこともあるでしょう。経営者になりたい夢を持つ方もいるかもしれません。また、所属する組織の未来について、現状に疑問を持ち、何とか変革をしたいと思いを巡らす方もいるでしょう。さらには、社会全体について、国内外の貧困問題を解決したい、多様な人材が活躍できるように支援したい、子供の学びを支援したいと、意欲を燃やす人もいるかもしれません。
 私たち中央大学ビジネススクール(CBS)は、このような未来に向かって何らかの変化(チェンジ)を起こす「チェンジ・リーダー」を育成することをミッションとしています。自分を変える、ビジネスや組織を変える、そして、社会を変えるのがチェンジ・リーダーなのです。
 大切なことは、経営者や管理職だけがリーダーではない、ということです。たとえば、職場の小さなグループのメンバーであっても、周囲の人たちを巻き込みながら、将来の理想のグループの姿に近づけていける人は、立派なチェンジ・リーダーです。また、年齢や性別、さらに仕事上のキャリアも重要ではありません。何かを「変えたい」と思い、未来に向かって変化を起こす意欲を持つ人は、すべてチェンジ・リーダーの素養をもっている
からです。
 このようなチェンジ・リーダーは、これからの企業や社会が必要とする人物像であると言えるでしょう。経済や社会の環境が激しく変化している現在では、これまでのやり方を引き継いでいける人だけでは、未来は切り拓けないためです。現在起こっている変化を機会ととらえ、さらに未来に向かって自ら変化を起こすよう、周囲を巻き込んでいける人が求められているのです。
 さて、みなさんは、どのようなチェンジ・リーダーになりたいのでしょうか。ぜひ、ご自身のこれまでのキャリアを振り返りつつ、将来の姿に思いを馳せてみてください。きっと答えは見つかるはずです。
 志願理由書を書く際には、ご自身が何を変えたいのか(関心事項や問題意識、キャリアプラン)、その変化に対してCBSでの学びや経験がどのように貢献できるのか(志願理由、学びたいこと)を、じっくりと考えてみてください。きっと納得できる理由が書けると思います。志願理由書の執筆は、チェンジ・リーダーに向かっての第一歩なのです。

以上