ビジネススクール

中央大学ビジネススクールの歴史

行動する知性・Knowledge into Actionを掲げて

中央大学は、1885年7月、実社会と結びついた英米法を学ぶことを旨とし、「實地應用ノ素ヲ養フ」という基本理念のもとに設立されました。この理念を受け継ぎながら、専門職大学院戦略経営研究科(ビジネススクール)は2008年4月に設立され、戦略経営の理論と企業の実務の橋渡しを旨とする「行動する知性」、「Knowledge into Action」を理念としてきました。
MBAコースでは、入学資格に就業経験を設けることで、少人数で、きめ細やかな質の高いビジネスパーソンに特化した教育を行なっています。2019年12月現在で774名の修了生を送り出しています。加えて、2010年にはビジネスパーソンへの博士学位授与を目的とするDBA(Doctor of Business Administration)コースも設立し、10名の博士学位取得者を輩出しています(2019年12月現在)。

多摩キャンパスに残る白門

多摩キャンパスに残る白門

1 黎明期 2003年~

中央大学卒業生で構成する経済界同窓会である「南甲倶楽部」(当時会長 鈴木敏文・イトーヨーカドー会長)は、中央大学大学院の5研究科(法学研究科、経済学研究科、商学研究科、総合政策研究科、公共政策研究科)に対する寄付講座「経営革新」を立ち上げ、林昇一総合政策研究科教授を担当者として各ターム15回の5年間にわたり連続講演会を行いました。 これは、中央大学大学院と南甲倶楽部が声をかけた日本の経済界を代表する経営者たちがそれぞれ蓄積し、所有している「知」(知恵・知識)と「行」(行動・実践)を融合させる試みでした。ここから、中央大学にも専門職大学院・戦略経営研究科(ビジネススクール)の設立を願う機運が高まりました。

経営革新講座 毎回数百名の聴衆を集め、5年間続いた。その成果は、講演集にまとめられた。

経営革新講座 毎回数百名の聴衆を集め、5年間続いた。
その成果は、講演集にまとめられた。

2. 戦略経営研究科(ビジネススクール)開設 2008年4月

中央大学後楽園キャンパス3号館に設立された。

中央大学後楽園キャンパス3号館に設立された。

南甲倶楽部からの「125周年記念のビジネススクール創設指定寄付金」をもとに、2008年4月に戦略経営研究科(ビジネススクール)が設立されました。「戦略」、「マーケティング」、「人的資源管理」、「ファイナンス」そして中央大学の強みである法曹人材を生かした、「経営法務」の5分野を柱としました。

学内外の各界から開講祝賀会に参加していただきました。

3. 発展期 2010年〜

2010年4月 には、ビジネスパーソンを対象とした博士後期課程であるDBA(Doctor of Business Administration)が設立されました。本課程では、博士(経営管理)と博士(学術)の学位を授与するもので、年現在で、名の博士を輩出しています。
また、2015年には、送り出した修了生が500人を越え、これを記念して8月27日に「感謝の会」「交流会」が開かれました。交流会では、南甲倶楽部会長である足立直樹氏よりご挨拶をいただくとともに設立当時の準備室メンバーからお話を伺いました。

4. 設立10周年を迎えて:NeXT10プロジェクト始動 2017年〜

2017年に10周年を迎えたことを機に、次の10年の基本方針を考えるNeXT10プロジェクトが始動しました。NeXT10プロジェクトでは、CBSの次の10年間を見据えるにあたり、行動する知性・Knowledge into Actionに立ち戻り、チェンジリーダーを育成する新しいカリキュラムがデザインされています。
このカリキュラムの柱は、アクション&リフレクションとフィールドラーニングです。アクション&リフレクションは、「ビジネススクールで学んだ知識をどのように職場での実践で活かせばいいのか」という多くの学生が直面する現実に真摯に向き合うため開発された、世界初のオリジナルプログラムです。また、フィールドラーニングは、具体的な企業の現場に深く入り込み、問題発見・問題解決に取り組むことで、教員と受講生がインタラクティブな意見交換をしながら、収集したデータから当該企業のアクション(実践)につなげることが試みられています。

10周年記念講演会は、設立当時中央大学理事長であった鈴木敏文氏(元(株)セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長)を招いて開催された。

10周年記念講演会は、設立当時中央大学理事長であった鈴木敏文氏(元(株)セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長)を招いて開催された。