ビジネススクール

5分野(戦略、マーケティング、人的資源管理、ファイナンス、経営法務)の特徴

「戦略」分野の特徴

優れた戦略経営リーダーを育成するために、CBSでは、ビジネス環境や技術変化に関する最新知識、変化を分析しその本質を掴み変化に対応するための理論やフレームワーク、組織の内外に存在する経営資源を動かして変化を作り出すための理論やノウハウなどを学べるカリキュラムを用意しています。

まず必修科目の経営戦略論基礎で戦略の基本的な理論や方法論を身につけ、次にビジネスモデル戦略論、知識創造戦略論、ICTガバナンスと企業戦略、ビジネスエコノミクス、戦略と組織といった戦略の諸側面の専門家である専任教員が教える特色あるコア科目で、自分の目的に合わせて戦略に関する知識をさらに深めていきます。これらのコア科目をさらに専門性が高い選択科目での深掘りと組み合わせることで、目指す「戦略経営」に必要な知識を体系的に習得していきます。

「マーケティング」分野の特徴

有能なマーケターになるには、消費者のニーズや行動パターンを的確に把握するスキルやセンスが必要です。ただし、そのスキルを企業の収益に結びつけるためには、消費者の買物場所をうまく設計し、流通業者に働きかけなくてはなりません。もちろん、流通業者は、マーケターとは別に自らの意向を達成しようとするわけですから、流通業者はいつもマーケターの言いなりになるわけではありません。そのため。マーケターは、流通業者を飛び越え、自らの製品・サービスの良さを消費者に直接伝え、ファンになってもらう必要があるのです。

CBSマーケティングの特徴は、これらのマーケターにとっての必要な基礎知識を「消費者行動論」「流通・営業戦略論」「ブランド戦略論」という3つの科目で学べるように設計していることです。「マーケティング戦略論」という基礎科目(この科目も専任教員が担当)に加え、これら3つの重要科目を、各分野の高い専門的知識を持った3名の専任教員が指導することで、時流に流されない確固としたマーケティングの基礎知識を養います。

「人的資源管理」分野の特徴

人的資源管理の担い手は、企業の人事セクションと誤解している方が多い現状があります。もちろん人事セクションも重要ですが、人的資源管理の主たる担い手は、部下を持ったライン・マネジャーです。経営学では、管理職の特徴を「他者依存性」と定義することがあります。管理職は、自己に課せられた課題を部下の働きを通じて実現することにあるためです。従って、管理職には、部下の能力開発や仕事意欲の喚起のために「ヒューマン・スキル」の獲得が不可欠になります。「テクニカルスキル」に秀でた、いわゆる仕事ができる社員が、良い管理職になれるとか限らない理由がここにあります。

人事セクションのスペシャリストの役割は、部下管理を適切に行えるライン・マネジャーを育成、登用したり、ライン・マネジャーの部下マネジメントを支援したりすることになります。管理職や管理職を目指す皆さんは、是非、CBSの人的資源管理分野の科目で「ヒューマン・スキル」を学んでいただければと思います。

「ファイナンス」分野の特徴

ファイナンス分野は、将来の経営幹部育成のために、戦略的視点を中心に備えた理論的、実践的な教育を目的としています。ミクロとマクロのファイナンス理論、および会計学の3分野を一体として科目群を構成しています。スペシャリストというよりも、ゼネラリストに必要なファイナンスの原理を理解し、数字に惑わされるのではなく、有効に使うことを学んで欲しいです。

「経営法務」分野の特徴

コーポレートガバナンス・内部統制という言葉が象徴するように、ビジネスでの法務の重要性は増大し、経営リーダーが戦略を立案・遂行するときには、高度な法律知識とコンプライアンス意識が求められています。経営法務分野には、総論的な部分から、コンプライアンスや内部統制に関わる法制度、さらに金融法務やIT法務、労働法務、M&Aに関わる法実務など、他の専門分野と関連する各論的な科目までも配置しています。ビジネス展開に必要な「使える」法務が学べるよう工夫されているのです。