ビジネススクール
戦略経営研究科長挨拶
戦略経営研究科長(ビジネススクール)挨拶
中央大学ビジネススクール 遠山亮子
本研究科は、「戦略経営を実践し、自分を変え組織を変え社会を変えるチェンジ・リーダーを育成する」ことをミッションとする社会人向けビジネススクールです。
VUCAの時代と言われるように、現代のビジネス環境はますます大きな変化の波にさらされています。環境問題やAIの発達、地政学的問題などの変化により、わたしたちの社会やビジネスのあり方、働き方などすべてが大きく変わろうとしています。そうした時代に必要なのは、単に変化に対応するだけでなく、変化を機会とし、変化を意味あるものとするチェンジ・リーダーなのです。そしてわたしたちはこうしたチェンジ・リーダーを育成することで、みなさんが自分自身を変え、自分たちが働く組織を変え、そしてそれがやがて社会をもより良い方向へと変えていくことを目指しています。
チェンジ・リーダーを育成するこのミッションは、中央大学が持つ実学の精神から受け継がれたものです。中央大学は1885年の英吉利法律学校開校当時から「實地應用ノ素ヲ養フ」との建学の精神のもと、いつの時代にも、社会を支え未来を拓く人材を育成し、社会に貢献することを使命としてきたのです。
単に学問を学ぶだけでなく、学んだことを社会に対する価値づくりに生かしていくことを目指すこの精神は、「戦略経営研究科」という本研究科の正式名称にも表れています。学問としての「経営戦略」ではなく、「戦略的に経営する」ことを2年間のプログラムの中で身につけ、そして実践し続けてほしいという想いが研究科の名前には込められているのです。「戦略」「マーケティング」「人的資源管理」「ファイナンス」「経営法務」という5つの分野を学び有機的に結びつけ、「實地應用ノ素ヲ養フ」ことで、みなさんには戦略思考力と戦略実践力を兼ね備えたチェンジ・リーダーになっていただきたいとわたしたちは考えています。
そのために本研究科では、5分野を基礎から応用までしっかり学ぶことで、戦略思考に必要な理論やフレームワーク、最新ビジネス知識を身につけるとともに、「アクション&リフレクション」「フィールドラーニング」「プロジェクト研究」により、戦略実践力を養うプログラムとなっています。
第1の「アクション&リフレクション」は、教室で学んだことを実践(アクション)し、その結果を振り返る(リフレクション)ことで、知識を実践へと結びつけ戦略実践力を高めていくサイクルです。「リーダーシップ・コア」をはじめ様々な科目においてこの「アクション&リフレクション」が求められるとともに、半年に一度のリフレクション・セミナーでは、みなさん自身がチェンジ・リーダーになるために、何を学びそれをどう実務に活かしていくかを自ら振り返り、そこでの想いを志を同じくする同期の仲間たちと共有する機会が設けられています。
第2の「フィールドラーニング」とは、企業や社会が実際に抱える課題を、みなさんがその現場にまで入り込むことで見つけ出し、その解決方法までを企業に提案するプログラムです。このプログラムは、まさに実学の精神を体現する実践体験型のプログラムと言えます。
第3の「プロジェクト研究」とは、専任教員とみなさんが1年間かけてじっくり取り組む2年間の学びの集大成のプログラムです。みなさんの問題意識を論文や事業計画としてまとめあげることで、社会を変えるための新しいビジネス知識を創造します。
わたしたち中央大学大学院戦略経営研究科は、自分を変えたい、ビジネスを変えたい、組織を変えたい、社会を変えたいというみなさんの思いに、他に類を見ないオリジナル・プログラムと、多彩な教授陣でお応えします。豊かな学びの場で存分にご自身の力を伸ばし、ご自身が目指す「変化」を実現してください。