ビジネススクール

知識創造戦略論において、株式会社セブン-イレブン・ジャパン青山誠一氏による授業内講演を実施

2023年07月06日

2023年6月29日(木)、中央大学ビジネススクール(CBS)MBAプログラム発展科目「知識創造戦略論」(担当:遠山亮子教授)において、株式会社セブン-イレブン・ジャパン取締役常務執行役員 商品戦略本部長兼商品本部長の青山誠一氏をお招きし、講演を実施しました。

●概要
「セブン‐イレブン・ジャパンのマーチャンダイジング戦略」と題した講演では、主に商品開発・生産・物流の観点から、どのようにセブン‐イレブン・ジャパンが他社も巻き込みながら知識創造を行い、アフターコロナの市場変化や物流の2024年問題を含め様々な「変化への対応」を行ってきたかについてお話しいただきました。「知識創造戦略論」は平日開講科目ですので普段はオンライン開講ですが、この日は青山氏が来校しての講演ということで、受講生の半分は教室で対面受講、半分はオンライン受講というハイブリッド開講となりました。対面・オンラインの区別なく、参加した受講生との質疑応答も活発に行われ、受講生にとっては多くの気づきを得るとともに、自組織がどのように変化に対応していくか深く考える機会となりました。

●受講生の感想

セブン‐イレブン50年の歴史の中で、現在取り組んでいる施策がしっかり過去から継続されて磨き上げられているという背景を具体的に青山さんからお聞きし、まさにSECIが回っていることが理解出来ました。

自社だけでなく、業界全体の発展を目指し、お客様だけでなくお取引様、また配送業者と良い関係を築くことに専念されている点が、SEJの成功に秘訣だと感じた。特に2024年問題や環境問題に真摯に取り組まれている点に強く共感した。

小売業界トップ セブン‐イレブンについて、商品開発におけるSECIプロセスを体感することができた。世界においても日本のコンビニ業界の水準が高いことは認識していたが、セブンの「お客様の立場に立って考えよ」の精神から、添加物の少ないフレッシュフード商品が開発されていることがよくわかり、競争力の源泉が垣間見えた。

人々のトレンドや社会の変化に俊敏に反応していくことが小売店にとっては必要なことだと気付いた。永続的な正解はなく常に問題意識を持って前向きに変化し続けることがSEJの強みであると思った。現在は雇用、高齢化、過疎化、配送、商品開発、品質保証に渡り全ての部門で新たな問題があるが、パートナーも含めて上手く壁を越えて行っていると感じた。
 

●CBSについてもっと知りたい方へ
「知識創造戦略論」は、企業経営を現在「もっとも重要な経営資源」と考えられている「知識」という視点からとらえ、知識とは何か、その獲得、創造、蓄積、活用にはどのような組織と戦略とリーダーシップが必要かを学ぶ科目です。講義においては知識創造経営を行っている企業としてセブン-イレブン・ジャパンのケースを取り上げており、青山氏の講演はケースについてさらに深く学び、知識創造経営の実践について考える機会として受講生に提供されています。

CBSのカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/

 

今回の講義は、南甲倶楽部のご高配により実現しました。南甲倶楽部は中央大学出身の経済人による交流会であり、中央大学ビジネススクールは設立時より南甲倶楽部より多大なるご支援を頂いています。

南甲倶楽部の詳細は、以下のリンクをご覧ください。
https://nanko-club.jp