社会科学研究所

フォーラム「科学論」公開講演会

統一テーマ:日本の現実と未来-ジャーナリズムとアカデミズム

日時:2008年12月13日13時30分~17時10分

場所:多摩キャンパス1号館1406号室

受付開始:12時30分

主催:中央大学社会科学研究所

担当:フォーラム「科学論」

司会:徳永英二(中央大学経済学部教授,フォーラム「科学論」幹事)(2008年12月時点)

1.プログラム

13:30 開会の挨拶 内田孟男(社会科学研究所所長)(2008年12月時点)
13:35 宇治敏彦(東京新聞、中日新聞相談役・論説担当)
「新聞の危機と再生」
内容:「新聞界の失われた10年」,アカデミック・ジャーナリズムとジャーナリスティックアカデミズム,新聞と大学の協力関係,新聞の3Wの役割,新聞の危機と再生の道
14:15 玉置和宏(毎日新聞特別顧問)
「体験的ジャーナリズム論-新聞をこえて」
内容:新聞ジャーナリズムとTVジャーナリズム,オピニオンの中心としての社説-形骸化の危機,権力と調査報道-ジャーナリズムの華,研究者とジャーナリストの接点,職業としてのジャーナリスト
14:55~15:05 休憩
15:05 馬場政孝(中央大学商学部教授)
「技術から見た日本の過去・現在・未来」
内容:石谷理論と技術の大きな流れ,マイクロプロセッサ(MPU)が革命をもたらした,MPUの制御への浸透過程が続いている,日本文化の戦略化
15:45 塚本三夫(中央大学法学部教授)
「アカデミズムの変容とジャーナリズムの危機-復権のための相互関係の構築を求めて」
内容:大学の大衆化、「学校化」,教育と研究の分離,グローバリゼーションという名の一元的競争原理による教育、研究の画一化,ジャーナリズムの危機,アカデミズムなき大学とジャーナリズムなきメディアにおける「原理」の喪失,「思想の社会的運動携帯」としてのアカデミズムとジャーナリズム(戸坂 潤の新聞論再考),「現実」に迫る異なるアプローチとしてのアカデミズムとジャーナリズムの対話
16:25~16:35 休憩
16:35~17:15 討論
17:30 懇親会 1号館1410号

2.講演者の経歴

宇治 敏彦 早稲田大学文学部卒業,東京新聞社入社,経済部長,論説主幹,取締役・論説担当,東京新聞代表などを経て現在,相談役・論説担当。ほかに,日本記者クラブ副理事長,新聞協会国際委員長,早稲田大学アジア研究機構客員研究員などを務めている。著書:「論説委員の日本分析」,「政治記者の定点観測」,「首相列伝」,「中国問診」,「心を伝える」など。
玉置 和宏 北海道大学文学部卒業,ロンドンスクール・オブ・エコノミクス大学院(LSE)留学,毎日新聞社東京本社入社,経済部副部長,週刊エコノミスト編集長,論説委員,論説副委員長,論説室顧問,サミット特派員(米ウイリアムズバーグ(1983年)~独ハイリゲンダム(2007年)までの10回)を経て現在,毎日新聞特別顧問。ほかに現在,総合政策研究会理事長,神戸大学大学院経営学研究科,東洋大学社会学部,一橋大学国際・公共政策大学院で講師を務めている。著書:「日銀裏の裏」,「経団連と花村仁八郎の時代」,「きのう異端あす正統」,「お金のはなし」など。
馬場 政孝 東京工業大学大学院博士課程満期退学,中央大学商学部専任講師を経て現在,同大学同学部教授。専攻は技術史・技術論。
塚本 三夫 東京大学博士(社会学研究科),東京大学新聞研究所助手,東京女子大学文理学部教授等を経て現在,中央大学法学部教授。専攻はジャーナリズム論,コミュニケーション論。

講演内容

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