理工学研究所

理工学部教授 梅田和昇:日刊工業新聞にて画像貼り付け自動調整システムに関する研究成果が掲載されました

2015年05月19日

理工学部教授(精密機械工学科) 梅田和昇、大学院理工学研究科 尾崎智哉さんらの研究成果が、5月15日付の日刊工業新聞23面に掲載されました。
 
3次元モデルは、レーザーで測定した立体形状データにカメラで撮った全周の写真画像を貼り付けすることで制作されています。
画像の貼り付けは人手により両方の模様を照合する位置調整を行ってから立体データに変換されており、この照合作業の自動化が求められていました。
そこで梅田らは、画像から大まかな立体形状を計算する「ストラクチャーフロムモーション」という技術を利用し、
この技術から導き出された立体データと、レーザー計測による立体データを照合することで画像貼り付けを行うシステムを開発しました。
これにより、人手による位置調整プロセスが無くなり、データ照合の自動化を可能にしました。
また、模様同士を照合する場合に比べ、貼り付け精度の向上にも成功しています。
この自動化システムにより、土器や仏像などの文化財の三次元モデルを電子的に記録・保存が簡単制作できます。