保健体育研究所
知的障がい者・精神障がい者スポーツ研究班
2026年度研究計画概要
知的障がい者・精神障がい者を対象として、
①スポーツ活動(競技性の高いスポーツ活動を含む)の実態調査
②日常生活の実態調査を行う。
2026年度は、
①地域社会との「結びつき」に焦点を当て、北海道・大阪・沖縄での活動団体と協力して、同地域での活動を調査する。
②さらにそれぞれの地域から他地域への活動の広がりがあれば、それも調査する。
主査の宮崎は2026年の活動が最終年度となるため、本調査を一区切りとして「知的障がい者・精神障がい者スポーツ活動の支援」の総括をすることを目指す。
過年度研究活動報告
2025年度研究活動報告
研究活動報告(2025.4.1~2026.3.31)
1.知的、発達障がい者eスポーツ交流プログラムの実施
【目的】eスポーツは、年齢、性別、障がいの有無に関わらず、誰もが参加できるスポーツであり、共生社会の実現、多様な主体におけるスポーツ機会の創出に貢献する可能性を秘めている。知的障がい者や発達障がい者にとって、他者との交流は、その過程で獲得される能力や態度、生活に大きな影響を与え、その後の人生が豊かになる一助になる事が期待される。本研究班は、日本で初めてとなる知的障がい者、発達障がい者のためのeスポーツ大会(プログラム)の実施の中心となった。
【内容】本プログラムは、沖縄県糸満市が共催となり、eスポーツ大会だけでなく、障がい者の関係者のための講演会、糸満市の名所(ひめゆりの塔等)を巡る観光プログラムも実施した。
参加選手14名(うち沖縄県外が2名)、講演会には30名が参加した
<2025年12月27日>eスポーツ大会
08:30~09:00 スタッフ集合(打ち合わせ)
09:00~09:45 選手ウォーミングアップ(自由)
09:45~10:00 式典準備
10:00~10:05 開会あいさつ(本研究班斎藤客員研究員)
10:05~10:10 来賓あいさつ(糸満市長)
10:10~10:15 大会アンバサダー挨拶(Gorou選手:eスポーツ競技者)
10:15~10:25 大会ルール説明(本研究班手登根客員研究員)
10:25~10:30 大会準備
10:30~12:30 予選大会
昼食休憩
12:45~13:30 講演会(eスポーツの意義について:斎藤客員研究員)
13:30~13:35 大会準備
13:35~15:00 決勝
15:00~15:15 Gorou選手とのエキシビジョン
15:15~15:30 表彰式
15:30~15:35 閉会の挨拶
15:35~15:40 記念撮影
15:40~16:30 片付け撤収
16:30~ 解散
<12月28日> 希望者のみ
09:00~10:00 沖縄県平和記念資料館
10:00~10:45 ひめゆりの塔
10:45~11:30 琉球ガラス村
11:30~13:15 糸満市道の駅(食事)
13:15~13:45 那覇空港
13:45~16:00 首里城
16:00~ 解散
【今後の課題】毎年開催することを目標とし、その後はアジア大会まで拡大することを視野に入れる。一方で、全国の特別支援学校の先生方を中心とした「勉強会」なども並行して開催し、すそ野も広げている。
2.eスポーツ交流プログラムの振り返りおよび地域スポーツ「琉球スポーツサポート」の活動視察
上記目的で、宮崎主査が沖縄に出張した。2026年3月8日~10日
3.「総合型地域スポーツクラブHIROS」の視察
福岡市で知的障がい者を対象としたスポーツ活動をしている「総合型地域スポーツクラブHIROS」のスタッフ並びに利用者にインタビューをして地域における知的障がい者スポーツの実態調査をした。
(2025年8月31日~9月2日 宮崎主査)
4.大阪府東住吉支援学校を拠点する知的障がい者バスケットボール活動の視察
同校体育館での活動の視察。同校教員3名、近隣にある特別支援学校校教員1名、3名の社会人選手に対してインタビューを行い、情報を収集した。
(2026年1月11日~1月31日 宮崎主査)
5.論文発表
斎藤利之,宮崎伸一 「強度行動障害児へのスポーツ・ 団体行動による症状軽減の試み」、
中央大学保健体育研究所紀要,第43号 pp. 39-50,発行日 2025-07-15
谷口広明、斎藤利之,宮崎伸一 「英国における複雑な障害がある人への運動習慣定着に向けた取り組み : 福祉団体「SENSE」を例にして」
中央大学保健体育研究所紀要,第43号 pp. 51-63,発行日 2025-07-15


