Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「18・19世紀英国の女性詩人」チーム)
- 日程
- 2018年11月18日(日)10:30~12:30
- 場所
- 多摩キャンパス 2号館研究所会議室2
- 日程
- 2018年11月18日(日)10:30~12:30
- 場所
- 多摩キャンパス 2号館研究所会議室2
- 内容
講 師: 大石 和欣 客員研究員
(東京大学大学院総合文化研究科教授)
テーマ: 「Amy Levyの”A London Plane-Tree”,
“London Poets”, “Ballade of an Omnibus”を読む」
要 旨: エイミー・レヴィ(1861-1889年)はイングランドに
移住したユダヤ人家庭に生まれた詩人です。
ケンブリッジ大学ニューナム・コレッジに学び、
古典などの教養を身につけ、パリやイタリアにも
遊学した彼女は、世紀末の「新しい女」を体現する女性
の一人です。処女詩集『ザナティップとその他の詩』
(1881年)では抑圧された女性たちへの共感を謳い、脚
光を浴びます。しかし、ヴァーノン・リーを含む女性に対
して募らせた同性愛はいずれも報われませんでした。
また、ユダヤ人女性として孤立感を深めたレヴィは、も
ともと患っていたうつ病を悪化させていきます。自らが
属するイギリス系ユダヤ人社会の保守的で物欲にとら
われた状況を批判した小説『ルーベン・サックス』
(1888年)が同胞や批評家に酷評されると、絶望のあまり
28歳の誕生日直前に自ら命を絶ちます。今回はそんなレ
ヴィが生活拠点としていたロンドンを素材に苦悩する
女性の内面を吐露した詩三篇を読みます。
以 上
- 企画実施名義
人文科学研究所研究会チーム「18・19世紀英国の女性詩人」