人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ（2チーム共催企画）

  妹尾　達彦　研究員(文学部教授)

テーマ：          「長安－8世紀の首都－」

要　旨：          中国の隋唐王朝（581- 907）の都城である長安に関しては、おそらく、同時期のどの地域の都市よりも豊富な史資料が残されており、近年における考古情報の急増もあって、都市文化の詳細な視覚的復原が可能となっている。本報告では、このような隋唐長安研究の現在をできるだ けわかりやすく提示する。かつて、ヴァルター・ベンヤミンは、「パリ－19世紀の首都－」において、 パサージュやデパート、ガス灯、鉄骨建築、都市詩等の出現に注目し、近代都市の誕生を描いた。もしも、ベンヤミンが8世紀の長安の遊民であっなら、長安をどう描写するのだろうか？　本報告は、この問いについても答えてみたい。

人文科学研究所研究会チーム「アフロ・ユーラシア大陸における都市と国家の歴史」　「歴史の中の「個」と「共同体」－社会史をこえて」　共催