Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所主催公開講演会開催のお知らせ(「考古学と歴史学」チーム)

日程
2016年6月11日(土)10:00~17:00
場所
多摩キャンパス 3号館3階3351教室
日程
2016年6月11日(土)10:00~17:00
場所
多摩キャンパス 3号館3階3351教室
内容

テーマ:      「日本列島における縄紋土器出現から成立期の年代
            と文化変化」
 

10:00~10:30 小林謙一「縄紋時代草創期・早期の縄紋土器型式期の実年代比定(東日本)」
10:30~11:00 遠部 慎「縄紋時代草創期・早期の縄紋土器型式期の実年代比定(西日本)」
11:00~11:30 坂本 稔「同位体分析による縄文土器付着物の分析」
10分休憩
11:40~12:30 工藤雄一郎「縄文時代前半期の古環境と人類活動」
<昼休憩>
13:20~14:10 福田正宏「北東アジアにおける土器出現期と新石器化の構造変動」
14:10~15:00 國木田大「北東アジアにおける縄文/新石器時代前半期の文化変遷と年代」
10分休憩
15:10~15:50 及川 穣・平郡達哉「縄文時代草創期の境界:時代・時期区分と年代値、文化変化」
15:55~16:40 討議・質疑応答
16:45 挨拶(小林)
 
小林謙一「縄紋時代草創期・早期の縄紋土器型式期の実年代比定(東日本)」
草創期隆線文期から早期撚糸紋期までの年代測定例を紹介し、型式時期ごとの実年代を推定する。土器付着物の炭素13比から、時期・地域別の海洋リザーバー効果出現頻度を検討し、初現期の土器調理内容物を予察する。
工藤雄一郎「縄文時代前半期の古環境と人類活動」
縄文時代草創期から前期にかけての時期は,地質学的・気候学的には晩氷期から後氷期前半に相当する。この時に焦点をあて、当該期の石器群・土器群の年代との対比を行い、当時の環境の変化と人類活動について考える。
福田正宏「北東アジアにおける土器出現期と新石器化の構造変動」
調査経験と最新研究動向にもとづき、大陸ロシア・日本列島北部における土器出現期から完新世初頭の構造変動に関する論点をまとめる。人類環境適応の有り様を通文化的/超域的に捉え、日本列島の縄文化について考える。
國木田大「北東アジアにおける縄文/新石器時代前半期の文化変遷と年代」
北東アジア地域における縄文/新石器時代前半期の研究は、以前より具体的な様相が解明されつつある。本発表では、最新の年代研究の成果に基づき、諸文化の併行関係を整理し、文化変遷と年代に関して議論をおこなう。
及川 穣・平郡達哉「縄文時代草創期の境界:時代・時期区分と年代値、文化変化」
近年の縄文時代草創期の境界に関する議論を紹介し、年代測定値の整理と時代・時期区分にかかわる問題点の抽出を図る。また、文化変化の一要素として、韓国済州島高山里遺跡出土の繊維土器の研究事例を紹介する。

                                                以上

 

企画実施名義

共催: 科研費「炭素14年代測定による縄紋文化の枠組みの再構築」
    人文研「考古学と歴史学」 研究会チーム