Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所公開研究会開催のお知らせ(「ミドルブラウ文化研究会」チーム)

日程
2016年3月27日(日) 14:00~19:00
場所
中央大学駿河台記念館 320号室
日程
2016年3月27日(日) 14:00~19:00
場所
中央大学駿河台記念館 320号室
内容

報告者: 福西 由実子(ふくにし ゆみこ) 研究員 (中央大学准教授)

テーマ: 「北部のアイコン」としてのL.S. ラウリー絵画
 
要 旨: マンチェスター出身の画家L.S.ラウリー(1887-1976)の描くイングランド北西部の風景は、今日ではノスタルジックな古き良き共同体のヴィジョンを提示する「北部のアイコン」として一定の評価を得ているが、大戦間期。戦中、戦後それぞれの時期により、その受容のされ方も異なってきた。この受容変遷との関連を踏まえ、彼自身の、あるいは彼が描いた人びとのブラウ性を論じてみたい。

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報告者: 木下 誠(きのした まこと)客員研究員(成城大学准教授)

テーマ: 外国訛りの声で語る「国民の芸術」―ニコラウス・ぺヴスナーのBBC
    リース講座「英国芸術の英国らしさ」(1955年)
 
要 旨:美術史・建築史の専門家のペヴスナーは、1930年代にドイツから英国に移住し、55年にBBCラジオのリース講座を担当した。彼は初回放送で、「外国訛りが完全には消えておらず、センターフォワードとボレーシュートの違いもよくわかっていない」自分がなぜ「英国芸術の英国らしさ」を語るのか、と問う。本発表では、ひとびとは「外国訛り」の声からなにを聞いたのか、BBCのThird Programmeというメディアそして1930年代以降のデザイン言説を踏まえつつ考察する。
 

主 催 :人文科学研究所研究会チーム「ミドルブラウ文化研究会」