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人文科学研究所

人文科学研究所主催公開講演会開催のお知らせ(「アフロ・ユーラシア大陸における都市と国家の歴史」チーム)

日程
2016年1月30日(土)14:00~18:00
場所
中央大学駿河台記念館650号室
日程
2016年1月30日(土)14:00~18:00
場所
中央大学駿河台記念館650号室
内容

講 師:高 兵兵 (こうへいへい)氏(中国西北大学文学院教授)

 

テーマ:「日本古代詩歌における長安像の変遷―実から虚へー」

要 旨:奈良平安時代は、日本の知識人たちが、唐王朝の文芸への理解を深め、唐での最新の文芸動向を摂取して独自の文学を築き上げる重要期である。本講演は、この時期における日中間の文化交流の実態を、日本の詩歌に歌われた長安像の変遷を軸に明らかにするものである。高兵兵教授(日本大阪大学博士)は、中国における日中古代比較文学研究の第一人者として知られ、特に、中日古典詩歌の比較や、日本古代漢文学と中国文学の比較研究に大きな業績をあげており、菅原道真の研究者としても著名である。
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講 師:郭 雪妮氏(かく せつに)氏(中国陝西師範大学文学院 専任講師)

テーマ:「奈良平安朝文学における長安像」

要 旨:唐の都・長安は、同時代のみならず唐が滅亡して後になっても、都城の一つの理想像として日本の文芸の中で繰り返し描かれ続けた。本報告は、奈良平安朝文学に描写された長安のイメージを多角的に分析して、長安像が日本文化史の中で果たした役割を明らかにする。郭雪妮講師(北京師範大学博士)は、「吉備大臣入唐絵巻」における長安の景観の分析や、『松浦宮物語』の長安地名に見える「長恨歌」の影響などの研究によって国内外に広く知られており、将来の大成を強く期待されている青年学者である。
 

企 画:人文科学研究所研究会チーム「アフロ・ユーラシア大陸における都市と国家の歴史」